GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

ホッペガルテン・カフェ

2012年04月20日 | 海外の馬
根岸競馬場の洋式スタンドを見ていつも思い出すのが、ベルリンのホッペガルテン競馬場だ。

レンガ造りの重厚な古い建物。
けれど、人々はそれをいとおしむように大切に使っている。
場内には、朽ち果てたスタンドもそのまま残っている。
金銭的な問題だけではない。

ホッペガルテン競馬場は、数少ない東ドイツ・共産圏にある競馬場だ。
この競馬場の歴史も、東ドイツが歩んできた歴史と切り離せない。
ベルリンの壁が崩壊したことで、東ドイツの人々の価値観も生活も、大きく変った。
西側の価値観が浸透していく中で、ホッペガルテン競馬場は東の人々の誇りを保つ場なのだろうと思う。

根岸競馬場が、日本の歴史に大きな役割を果たしたように、
ホッペガルテン競馬場もまた、歴史の流れの中にある。

写真は、2008年撮影、ホッペガルテン競馬場のカフェ。
コメント (2)
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