GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

「と」印の母馬

2011年06月14日 | 遠野の馬
遠野で生まれたことの証は、左のお尻にある「と」という烙印。

以前に比べて、山には「と」印馬が増えた。
遠野生れの母馬が多くなったためだろう。

それは、脈々と続く馬産伝統の証。


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群れに生きる

2011年06月14日 | 遠野の馬
山を行く隊列は・・・

母馬と今年生まれた子馬を中心に、
昨年生まれた1歳になる牝馬や子がいない牝馬、そしてボディガード役を務めるセン馬(去勢された牡馬)が親子馬を守るように群れをなしている。

この時期の山では、そのようなグループがいくつか見られる。
血縁関係があるわけではないが、
それが群れで生きる彼らの知恵である。

人に深く関わりながらも、本能で生きる馬たちの姿が、
遠野の夏山にはある。
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早池峰山に抱かれて

2011年06月13日 | 遠野の馬
遠野は、霊峰早池峰山にいだかれた土地。
柳田国男の「遠野物語」にも、山と3人の姫神にまつわる伝説が記されている。

よく晴れた日は、早池峰山の姿がくっきり。
山に残る雪渓は、鳥が羽をひろげたようだと地元では言われている。
もう少し早い時期ならば、もっとはっきりと、その形が見えただろうに。

その名残を、荒川に放たれた親子馬と一緒に楽しむ。
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一歳馬たち(2)

2011年06月12日 | 遠野の馬
集団で昼寝する一歳馬たち。
同じ山には、今年生まれた子馬を連れた母馬が放牧されているが、
離乳した彼らは同世代の群れで過ごす。

草を食べるのも、水を飲むのも、遊ぶのも、いつも一緒。
はぐれると、パニックをおこし、ピーピー鳴いて仲間を呼ぶ。
遠くで仲間が応じると、一目散で走っていく。
山では、群れからはぐれると命取りである。

人に見守られながらの夏山放牧。
けれども馬たちは、自らの知恵と本能で暮している。
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一歳馬たち

2011年06月11日 | 遠野の馬
遠野に着いた日は快晴。
とにもかくにも、馬が放牧されている荒川高原へむかう。
これほどの好天に恵まれたのは、久々。
新緑の山の輝きは、とても言葉にできない。

山で、監視員のSさん、自分の馬のケアに来ていたOさん親子と会って、ご挨拶。
いよいよ、我が身の放牧開始!と思ったとたんに、
1歳馬の群れが動き出した。
まだ雪渓が残る草地を駆け抜けていく若駒にレンズを向けながら
私も山に溶け込んでいく。

至福の時間の始まりである。



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遠野は、今

2011年06月10日 | 遠野の馬
震災後、初めての遠野訪問。

今、遠野は、宮古、釜石、陸前高田、大槌という津波被害が大きかった4地域の救援ベース基地として大きな役割を担っているため、町には災害復興に携わる自衛隊を始め、大勢の人たちが滞在している。

いつもなら農作業の軽トラックがのんびりと行き交う道路に、大型トラックや乗用車がスピードを出してすっとんでいき、交通量が多い。
食材豊富なはずのスーパーマーケットは、夕方になると沿岸地区の作業を終えた人たちであふれかえり、惣菜やお弁当はほとんど売り切れ。居酒屋も一杯である。

「被災していないから」と、何人もの馬生産者の人たちが言っていた。
確かに死者はなく、市役所以外の建物の倒壊もほとんどない。

けれど、ところどころの道路に亀裂が入り、あったはずの古民家が姿を消している。
附馬牛にある道路沿いの馬頭観音石碑郡は、半分が壊れていた(写真)。

そんな状態ではあっても、
早池峰山を望む山に放たれた馬たちとの時間を、存分に味わうことができた。
遠野の皆様、ありがとうございました。

明日からは、馬たちの写真をアップしていきます。
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遠野へ

2011年06月02日 | 遠野の馬
明日から、震災後、初めての遠野訪問です。

いつもとは違う状況の中でも、
子馬たちは生まれ、夏山放牧が始まっているようです。

しっかり撮影したいと思います。
しばらく、ブログはお休みさせていただきます。
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モデルをつとめた馬

2011年06月01日 | 馬徒然
写真は、少し前までオンエアされていた某家電メーカーの「黒の美しさ」を謳ったコマーシャルに出演していた馬です。

女優の小雪さんと共演し、その美しい姿を披露していた彼の名は、レッドバトラー。
ベルギー生まれのウォームブラッドだそうです。

存在感があり、レンズを向けずにいられない雰囲気は、天性のものなのでしょう。
モデルを務めたのも頷けます。

撮影は、3月11日。
この数時間後に、あのような事態になるとは誰が想像したでしょうか・・・。
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