山を行く隊列は・・・
母馬と今年生まれた子馬を中心に、
昨年生まれた1歳になる牝馬や子がいない牝馬、そしてボディガード役を務めるセン馬(去勢された牡馬)が親子馬を守るように群れをなしている。
この時期の山では、そのようなグループがいくつか見られる。
血縁関係があるわけではないが、
それが群れで生きる彼らの知恵である。
人に深く関わりながらも、本能で生きる馬たちの姿が、
遠野の夏山にはある。
母馬と今年生まれた子馬を中心に、
昨年生まれた1歳になる牝馬や子がいない牝馬、そしてボディガード役を務めるセン馬(去勢された牡馬)が親子馬を守るように群れをなしている。
この時期の山では、そのようなグループがいくつか見られる。
血縁関係があるわけではないが、
それが群れで生きる彼らの知恵である。
人に深く関わりながらも、本能で生きる馬たちの姿が、
遠野の夏山にはある。
遠野は、霊峰早池峰山にいだかれた土地。
柳田国男の「遠野物語」にも、山と3人の姫神にまつわる伝説が記されている。
よく晴れた日は、早池峰山の姿がくっきり。
山に残る雪渓は、鳥が羽をひろげたようだと地元では言われている。
もう少し早い時期ならば、もっとはっきりと、その形が見えただろうに。
その名残を、荒川に放たれた親子馬と一緒に楽しむ。
柳田国男の「遠野物語」にも、山と3人の姫神にまつわる伝説が記されている。
よく晴れた日は、早池峰山の姿がくっきり。
山に残る雪渓は、鳥が羽をひろげたようだと地元では言われている。
もう少し早い時期ならば、もっとはっきりと、その形が見えただろうに。
その名残を、荒川に放たれた親子馬と一緒に楽しむ。
集団で昼寝する一歳馬たち。
同じ山には、今年生まれた子馬を連れた母馬が放牧されているが、
離乳した彼らは同世代の群れで過ごす。
草を食べるのも、水を飲むのも、遊ぶのも、いつも一緒。
はぐれると、パニックをおこし、ピーピー鳴いて仲間を呼ぶ。
遠くで仲間が応じると、一目散で走っていく。
山では、群れからはぐれると命取りである。
人に見守られながらの夏山放牧。
けれども馬たちは、自らの知恵と本能で暮している。
同じ山には、今年生まれた子馬を連れた母馬が放牧されているが、
離乳した彼らは同世代の群れで過ごす。
草を食べるのも、水を飲むのも、遊ぶのも、いつも一緒。
はぐれると、パニックをおこし、ピーピー鳴いて仲間を呼ぶ。
遠くで仲間が応じると、一目散で走っていく。
山では、群れからはぐれると命取りである。
人に見守られながらの夏山放牧。
けれども馬たちは、自らの知恵と本能で暮している。
遠野に着いた日は快晴。
とにもかくにも、馬が放牧されている荒川高原へむかう。
これほどの好天に恵まれたのは、久々。
新緑の山の輝きは、とても言葉にできない。
山で、監視員のSさん、自分の馬のケアに来ていたOさん親子と会って、ご挨拶。
いよいよ、我が身の放牧開始!と思ったとたんに、
1歳馬の群れが動き出した。
まだ雪渓が残る草地を駆け抜けていく若駒にレンズを向けながら
私も山に溶け込んでいく。
至福の時間の始まりである。
とにもかくにも、馬が放牧されている荒川高原へむかう。
これほどの好天に恵まれたのは、久々。
新緑の山の輝きは、とても言葉にできない。
山で、監視員のSさん、自分の馬のケアに来ていたOさん親子と会って、ご挨拶。
いよいよ、我が身の放牧開始!と思ったとたんに、
1歳馬の群れが動き出した。
まだ雪渓が残る草地を駆け抜けていく若駒にレンズを向けながら
私も山に溶け込んでいく。
至福の時間の始まりである。
震災後、初めての遠野訪問。
今、遠野は、宮古、釜石、陸前高田、大槌という津波被害が大きかった4地域の救援ベース基地として大きな役割を担っているため、町には災害復興に携わる自衛隊を始め、大勢の人たちが滞在している。
いつもなら農作業の軽トラックがのんびりと行き交う道路に、大型トラックや乗用車がスピードを出してすっとんでいき、交通量が多い。
食材豊富なはずのスーパーマーケットは、夕方になると沿岸地区の作業を終えた人たちであふれかえり、惣菜やお弁当はほとんど売り切れ。居酒屋も一杯である。
「被災していないから」と、何人もの馬生産者の人たちが言っていた。
確かに死者はなく、市役所以外の建物の倒壊もほとんどない。
けれど、ところどころの道路に亀裂が入り、あったはずの古民家が姿を消している。
附馬牛にある道路沿いの馬頭観音石碑郡は、半分が壊れていた(写真)。
そんな状態ではあっても、
早池峰山を望む山に放たれた馬たちとの時間を、存分に味わうことができた。
遠野の皆様、ありがとうございました。
明日からは、馬たちの写真をアップしていきます。
今、遠野は、宮古、釜石、陸前高田、大槌という津波被害が大きかった4地域の救援ベース基地として大きな役割を担っているため、町には災害復興に携わる自衛隊を始め、大勢の人たちが滞在している。
いつもなら農作業の軽トラックがのんびりと行き交う道路に、大型トラックや乗用車がスピードを出してすっとんでいき、交通量が多い。
食材豊富なはずのスーパーマーケットは、夕方になると沿岸地区の作業を終えた人たちであふれかえり、惣菜やお弁当はほとんど売り切れ。居酒屋も一杯である。
「被災していないから」と、何人もの馬生産者の人たちが言っていた。
確かに死者はなく、市役所以外の建物の倒壊もほとんどない。
けれど、ところどころの道路に亀裂が入り、あったはずの古民家が姿を消している。
附馬牛にある道路沿いの馬頭観音石碑郡は、半分が壊れていた(写真)。
そんな状態ではあっても、
早池峰山を望む山に放たれた馬たちとの時間を、存分に味わうことができた。
遠野の皆様、ありがとうございました。
明日からは、馬たちの写真をアップしていきます。
明日から、震災後、初めての遠野訪問です。
いつもとは違う状況の中でも、
子馬たちは生まれ、夏山放牧が始まっているようです。
しっかり撮影したいと思います。
しばらく、ブログはお休みさせていただきます。
いつもとは違う状況の中でも、
子馬たちは生まれ、夏山放牧が始まっているようです。
しっかり撮影したいと思います。
しばらく、ブログはお休みさせていただきます。
写真は、少し前までオンエアされていた某家電メーカーの「黒の美しさ」を謳ったコマーシャルに出演していた馬です。
女優の小雪さんと共演し、その美しい姿を披露していた彼の名は、レッドバトラー。
ベルギー生まれのウォームブラッドだそうです。
存在感があり、レンズを向けずにいられない雰囲気は、天性のものなのでしょう。
モデルを務めたのも頷けます。
撮影は、3月11日。
この数時間後に、あのような事態になるとは誰が想像したでしょうか・・・。
女優の小雪さんと共演し、その美しい姿を披露していた彼の名は、レッドバトラー。
ベルギー生まれのウォームブラッドだそうです。
存在感があり、レンズを向けずにいられない雰囲気は、天性のものなのでしょう。
モデルを務めたのも頷けます。
撮影は、3月11日。
この数時間後に、あのような事態になるとは誰が想像したでしょうか・・・。