GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

馬の役割

2007年07月10日 | 馬徒然
人とともに働いてきた日本の馬たちは、土地によって様々な貢献をしてきた。

木曽では、堆肥生産や農作業に欠かせない働き手として。宮古島ではさとうきびを運ぶ担い手として。愛媛では、みかんを山からおろす担い手として。遠野では農業や林業に加え、海と山の物資を運ぶ担い手として。炭鉱では、後に代ったトロッコのようにひたすら石炭を運ぶ坑馬として。
私が住む渋谷界隈では、ビール会社で使う石炭などを運んでいたそうである。
土地によって運ぶものはそれぞれ異なっても、馬たちは黙々と人間の意に従って運搬作業を担っていた。それが日本の馬たちの役割だったんだと思う。

でも、これからは・・・?
北大牧場で出会ったドサンコたちのように、存在そのものが人間社会の思惑をこえた地球規模の存在になれたらいいのにね。
競走馬、乗用馬として活躍する馬たち、観光目的で活用される馬たち、野生馬として存在を認められた馬たち・・・。
どの土地に生きる馬も、時代に翻弄されることなく、彼らの「生きる」存在価値が確固たるものでありますように。
コメント
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