GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

トオノ種

2007年07月24日 | 遠野の馬
先日の日曜日、津久井馬術競技場に後ろ髪をひかれながらも、遠野の生産者であり友人でもあるMさんと一緒に御殿場の競技会へ向かった。
御殿場のホースショーは馬術連盟公式の大会。何度か見学させてもらった馬事公苑所属の遠野馬が多数参加しているというので、遠野生産組合の顧問をされているY氏のお世話になりながら観戦した。

今回、遠野馬に騎乗するのは、福島大輔さん。競馬場の誘導馬などにも騎乗する優秀な若手選手だ。その福島さんが、御殿場ホースショーに出場している遠野馬のリストを作成してくれていた。34競技もある中から、馬事公苑所属の馬だけでなく、参加した全ての乗馬クラブの遠野馬に標をうち、馬の父、母を明記した手書きのリストを用意してくれていたのだ。なんて有難い。これには、本当に恐縮し、Mさんと二人で感激した。
競技会に出走する馬たちは、セリに上場されたときの名前とは違うのが普通。でも種牡馬と、そして母馬の名前がわかれば、その馬のルーツを追うことができる。生産者もわかる。
そして遠野馬が出場するときは、必ず「遠野産のスポーツホース」というアナウンス・・・。

Y氏が、後々まで遠野産馬の誕生年や母馬が一目でわかるような命名方法をとったらどうかという提言をしておられた。これは、とても重要で大切なことだと思う。
ウェストファーレン種やハノーバー種は、サラブレッドのような純血種ではなく、馬が生産された土地を指している。それならばトオノ種があってもいいのではないでしょうか。その第一歩が、Y氏の提言にあるような気がする・・・。

トオノ種には、優秀な馬術競技馬だけでなく、一緒に気軽に遊べる馬がいてくれたら、すごく嬉しい。

写真は、御殿場の「Fuji Horse Show」に参加した遠野馬ルビウス(父・フロドラ・ジェルベーズ 母・パスキナード)と福島大輔選手。

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