神田の古書店で、長い間探していた写真集を見つけた。
竹内敏信氏撮影の「日本の野生馬」である。
以前図書館で手にしたことがあった。
風景写真家として一線で活躍する氏が日本の馬たちに視線を注いでいたことが意外で、ずっと手に入れたいと思っていた写真集である。
与那国馬、御崎馬、寒立馬、ドサンコ、そして釧路の馬を撮影している。
「野生馬」と題名にあって「?」と思ったが、
ご本人の手記には「山野で年中放し飼いにされている馬」と記されていた。
1983年初版、今から30年前である。
滅びゆく日本在来馬に哀れを感じながら撮影されたようだ。
在来馬がおかれている状況は変ったのだろうかと思いながら、ページをめくる。
今、私は「哀れ」を感じながら在来馬を撮影しているだろうか。
そうではない、と思った。
土地に生きる彼らの逞しさに感動しながら撮影している。
それはきっと、竹内氏が撮影した当時よりも、馬の保護や活用に取り組んできた関係者の努力が実を結んでいるのだと信じたい。
写真集「日本の野生馬」
竹内敏信著
新峰社
1983年初版
竹内敏信氏撮影の「日本の野生馬」である。
以前図書館で手にしたことがあった。
風景写真家として一線で活躍する氏が日本の馬たちに視線を注いでいたことが意外で、ずっと手に入れたいと思っていた写真集である。
与那国馬、御崎馬、寒立馬、ドサンコ、そして釧路の馬を撮影している。
「野生馬」と題名にあって「?」と思ったが、
ご本人の手記には「山野で年中放し飼いにされている馬」と記されていた。
1983年初版、今から30年前である。
滅びゆく日本在来馬に哀れを感じながら撮影されたようだ。
在来馬がおかれている状況は変ったのだろうかと思いながら、ページをめくる。
今、私は「哀れ」を感じながら在来馬を撮影しているだろうか。
そうではない、と思った。
土地に生きる彼らの逞しさに感動しながら撮影している。
それはきっと、竹内氏が撮影した当時よりも、馬の保護や活用に取り組んできた関係者の努力が実を結んでいるのだと信じたい。
写真集「日本の野生馬」
竹内敏信著
新峰社
1983年初版