GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

黒馬に憧れる

2009年02月23日 | 馬徒然
私を馬世界に誘ったライスシャワーが「黒鹿毛」だったためか、私は「黒馬」に魅かれる。
馬の資質を見かけで判断するのはナンセンス。でもフォトジェニックでありながら美しく撮るのが難しい「黒馬」は、私にとって永遠の憧れなのである。

シンボリクリスエスは、そんな理想をすべて兼ね備えた馬だった。漆黒で、美しく、気品に満ち、そして「競走馬」として強かった。でも満足な写真は一枚も撮れなかった。
今、その子供たちがターフを走るようになって、私は再び「黒馬」への思いをいだくようになった。
出走馬の父馬蘭に「シンボリクリスエス」の名と、毛色の表示に「黒鹿毛」「青鹿毛」「青毛」とあったら、どうしても撮影したくなる。

今、何頭かシンボリクリスエスの子供たちを追いかけている。皆、父親譲りで額に星のない見事な「黒馬」ばかりである。
そこに先日のGIフェブラリーSで優勝したサクセスブロッケンが加わった。
レース後に厩舎を訪ね、初めて素顔を撮影した。涼しい顔をした不思議な雰囲気のある美しい馬だった。

その後、他のカメラマンの人たちと一緒に今井先生の御通夜にうかがった。何事もないかのようにレースを撮影していたカメラマンのほとんどが、黒装束に身を包んで参列していた。見知ったメディア関係者も大勢参列していた。
今井先生の功績の偉大さを、改めて思った。
今井先生が撮影したかったであろうカジノドライヴは、サクセスブロッケンとの僅差で2着だった。この後、ドバイへ向かう予定だ。

サクセスブロッケン(牡4歳・青鹿毛 藤原英昭厩舎 浦河・谷川牧場生産)
父 シンボリクリスエス
母 サクセスビューティ(父サンデーサイレンス)
コメント (4)
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