GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

便りがないのは・・・

2009年01月13日 | 馬徒然
「便りがないのは元気な証拠」というけれど、それは違う。

25年近くも大切にしている女性6人の集りがある。皆が独身だったころは、月一度の食事を楽しみ、小旅行も共にした。それぞれが家庭をもち、会う機会が減ったけれども、最近は再び年に一度集まるようになった。

この2年、参加しなかった友人がいた。お子さんがまだ小学生なので忙しいのかと皆が思っていた。
そうではなかった。

突然の訃報・・・。ガンだったという。
年賀状も届いていた。
「彼女の字じゃなかった。気になっていたの・・・」と、告別式で会ったグループメンバーの一人が言った。

最後の別れをするまで、実感がなかった。
私たちの記憶にある彼女は、美しく聡明で、かつとても真面目だった。2年前に会ったときも、明るく笑っていた。
今、白い菊の花に包まれた彼女は少しうつむき、そして小さかった。まるで別人だったけれども、少しだけ微笑んでいるようにも見えた。

告別式の最後に、彼女の御夫君が挨拶をした。
「1年半前に病気が発覚しました。それからの彼女は本当にがんばって生きていました。幼い子供たちのことだけをいつも気にかけていました。これからの私たち家族をどうぞ見守ってください」

便りがないことのほうが、今は怖い。
大切な人たちのことを思うと。































コメント
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