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GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

上野動物園にトカラ馬が!

2007年10月16日 | 日本の馬
鹿児島県から上野動物園にやってきた生後8ヶ月のトカラ馬くん。
本日より来園者におめみえです。
小さくて、つぶらな瞳のハンサムボーイ。
動物園に来た当初は、栄養状態が思わしくなく、痩せていてあまり動くこともなかったそうですが、現在は青草や乾草をよく食べ、少しずつ体力をつけているとのことでした。

彼を担当するのは、先日遠野でお会いしたHさん。
(社)全国乗馬倶楽部振興協会による日本在来馬の馴致・育成プログラムの遠野研修に、彼女が参加していました。遠野での研修はとても楽しかったと、いろいろな思いを話してくれました。今でもわからないことや困ったことがあると、遠野に相談するそうです。

上野動物園では、今後、日本在来馬数種を園内で飼育し、彼らの魅力を幅広くアピールしていく計画だそうです。
トカラ馬に続いて、木曽馬が年内にやってくるとのことでした。馬が大好きなHさんは、今の仕事ができて幸せだと語ってくれました。

それにしても、このトカラ馬くん、本当に可愛い!!
上野動物園では、ただいま名前を募集中です。
詳しくは、上野動物園HPへ。

http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/index.html
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与那国紀行(8)~舞富名~

2007年05月02日 | 日本の馬
与那国紀行の最後は、やっぱり泡盛の話題で。

与那国島には3つの泡盛の酒蔵がある。「よなぐに」の崎元酒造、「どなん」の国泉酒造、そして「まいふな」の入波平酒造。
島では盆暮など特別な行事の時には通常の泡盛ではなく、80度近くの酒を使用する慣わしがあり、与那国だけが特別にその製造を認められているそうだ。この酒は「花酒」と呼ばれている。ひたすら「強い酒」というイメージがある泡盛、与那国島で味わったいろいろな泡盛は、さらりと、さっぱりした味わいで、とても美味しかった。居酒屋では周辺の島々で作られるたくさんの泡盛が並ぶ。
その中の一つ「舞富名(まいふな)」のラベルには、与那国馬が描かれている。。「舞富名」は「孝行者」という意味。馬ラベルを発案したのは酒蔵の場長入波平浩伸氏、与那国馬保存会の一人だ。北牧場向いに構えた工場は見学可能で、直売所もある。庭には2頭の与那国馬がいる。与那国馬への深い思いを感じた一品。
入波平酒造の電話番号:0980-87-2431


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与那国紀行(7)~うぶがい~

2007年05月01日 | 日本の馬
牡馬は離乳すると牧場を出され、各家で飼われる。ながーい綱でつながれてちょっとした草地に放牧されている姿をよく見かけた。まるで犬みたい。集落の中の空き地、道路わき、家の庭、それにアヤミハビル館(注:アヤミハビルは与那国に棲息する世界最大の蛾ヨナグニサンのこと。その生態や標本などを展示した資料館がある)の庭など・・・。
比川集落のはずれの草地にいたこの栗毛君には、不思議な馬具がついていた。与那国独特のトウラクで「うぶがい」というそうだ。全て飼い主さんの手作りで、昔は「うぶがい」を見ただけで誰の馬か判断できたとか。馬の成長に従って木の長さを変えていくという。
どの馬も、人が近づくと嬉しそうに寄ってくる。なでても耳をさわっても大人しくて、本当にかわいい!そんな牡馬たちは、島外の「与那国馬がほしい」という人たちに買われていくそうだ。
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与那国紀行(6)~祖納の集落~

2007年04月30日 | 日本の馬
与那国馬の乗馬施設「ゆうゆう広場」を出発して、高原展望台ティンダハナタの頂上へは15分ほど。ここからは島で一番大きな祖納(そない)集落が一望できる。
与那国島には祖納、久部良(くぶら)、比川(ひがわ)という3つの集落があり、役場や商工会議所など島の官庁街で、宿泊施設多いのは祖納。といっても、「え、信号機があるの?」と驚いたほど、コンパクトな集落。独特の朱色の瓦屋根の民家が、なだらかな坂に点在し、散歩が楽しい。「歓楽街」は町のはずれを流れる田原川沿いにある4件のスナック。与那国馬保存会のMさん、Uさんが連れて行ってくれました。何も言わずにぽんと出てくるお酒は、もちろん泡盛。

集落よりも海側には、墓地がある。今でも土葬だという島の風習、岩の斜面に作られた一軒屋のように立派なお墓は、古代の遺跡群のよう。島の人たちは、お盆のときなどは、各家の墓のまわりでピクニックをするそうだ。

写真は、モエ親子。
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与那国紀行(5)~ゆうゆう広場~

2007年04月29日 | 日本の馬
島には与那国馬の乗馬施設がある。与那国馬保存会が運営する「ゆうゆう広場」で、「体験乗馬」と「高原トレッキング」にチャレンジした。
「広場」と名がついているけれど、単なる広場にあらず。祖納集落の一画の広い放牧地に自由に遊ぶ与那国馬たちは、お客さんさが来ると、さあ、お仕事。
その日は、仔馬をつれたモエが「体験乗馬」につきあってくれた。放牧場に隣接したパドックで、モエに乗る。与那国馬は小さいので、乗るのも楽。「大型動物」というイメージもなく、かまえることもなく、恐怖感などまったくない。騎乗前に馬にブラッシングをして、「よろしくお願いします」と声をかけてまたがることができた。人間を乗せた母馬の後を、子馬がぴょんぴょん跳ね回ってついてくる。可愛いー!!あまりに楽しかったので、翌日初心者でも大丈夫という1時間15分の高原トレッキングに出かけた。
今度は、インストラクターの田中氏がモエに乗り、仔馬が後に続く。そして私が騎乗したコマイと、今回の旅行に同行した妹が、「ゆうゆう広場」のエースというイスラに乗って出発。行き先は、「ティンダハナタ」という巨大な岩の頂上に広がる高原展望台だ。「乗馬」という言葉すら忘れるほど、馬車に乗るような軽い気持ちで、ゆったりと馬の背にゆられた。馬が人に対して愛情を寄せてくれるのを、ぽっくりぽっくりと歩きながら感じる。こちらも、ありがとう、と思う。展望台で見渡す島の風景は、格別。
この「ティンダハナタ(天蛇鼻)頂上草原」コースのほか、「ナンタ浜で馬と海中行」などメニューはたくさん。与那国はダイバーが集う島、でも、馬と一緒に散策すれば、風とともに、島の独特の文化や魅力にふれることができると思う。
「ゆうゆう広場」の電話番号は、0980-87-2296 。与那国馬のTシャツやポストカード、堆肥なども販売しています。


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与那国紀行(4)~アダン~

2007年04月28日 | 日本の馬
北牧場にはアダンの群生が所々にある。
草地などを放っておくと全てアダンに埋め尽くされてしまうほど生命力が強いそうだが、馬たちの食糧にもなり、台風のときには馬たちを風雨から守ってくれるという。そして・・・、馬たちの最後を見届ける役目も担っている。
馬たちにはすべて飼い主さんがいるが、牧場の馬たちは野生馬と変わらない。選ばれた牡馬が牧場に放たれるほかは、仔馬の誕生も、命を終えるのも、すべて自然のまま。アダン群生の近くには、馬の骨が無造作に散らばっていた。老衰、病気、命を終えた馬の亡骸は、潮風のふくままだという・・・。
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与那国紀行(3)~北牧場~

2007年04月27日 | 日本の馬
与那国空港のすぐ近くには、牛や与那国馬が50頭ほど放牧されている北牧場が広がる。海に突き出した丘は「馬鼻崎(うまばなざき)」と呼ばれる岩場で、晴れていれば夕陽が綺麗な場所。
放牧地の背後には島で一番標高の高い宇良部岳(うらぶだけ)が見える。海の民と思いきや、島の人々の信仰は山にあるそうだ。
北牧場の馬たちについては、またいづれ・・・。
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与那国紀行(2)~ドラマのロケ地~

2007年04月26日 | 日本の馬
与那国空港に着いて最初に目に入ったのは、大きなポスター。与那国は人気ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地だ。宿泊先も食事処も、ドラマのポスターでいっぱい。
ドラマに登場する診療所は、島の南、比川浜の一角にあり、観光スポットになっている。ドラマのために建てられたとはいえ、古い石造りの建物はまわりの集落にすっぽり馴染んでいる。手がけた大工さんは師匠から「このペンキの塗り方はなんだ」と怒られ「わざとです。」と応えたとか。4月23日から内部見学も可能だ。
もっとも、ドラマでは「与那国島」ではなく「志木那島」という設定なので、ドラマの中で時折姿を見せる馬も「志木那馬」といったところかな。
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与那国紀行(1)~東崎~

2007年04月25日 | 日本の馬
与那国島は1周27KMほどの小さな島、半日で島の名所巡りができる。

与那国馬保存会事務局のMさんが案内してくださり、まずは東崎(あがりざき)へ。与那国では、日が昇る、沈むという意味で、東は「アガリ」、西は「イリ」と言うそうだ。
東崎は2基の風車と灯台があり、海沿いに「軍艦岩」がある景勝地。ここ「東牧場」では10頭ほどの与那国馬や牛が暮している。運良く、仔馬を連れた群と出会うことができた。今年初めて出会った子馬は、与那国馬!!

与那国はサンゴが隆起してできたという島で、草地のところどころに岩のようにはりだしているのは全部サンゴの残骸。そんな化石のようになったサンゴに、小さな黄色い愛らしい花がたくさん咲いていて、とても綺麗だった。
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