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五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

【お気に入り】 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ~ぼくに死刑と言えるのか~』1巻

2011年08月16日 | ◆「お気に入り」  マンガ

「お気に入り」1巻作品です。

裁判傍聴マンガである同タイトル作品の新シリーズ。

 

 

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか ~ぼくに死刑と言えるのか~』1巻

 (漫画:松橋犬輔 先生  原作:北尾トロ 先生)

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 「この漫画は実際の裁判傍聴記を元に再構成したものです。」

 新シリーズの進行役は、31歳で会社を辞めてライターをやっている北尾太郎。

 

 この巻で彼が傍聴しているのは、

 ・ 裁判員が女性ばかりの強姦事件

 ・ 少年がみた母親の父親に対する殺人未遂事件

 ・ 風俗の歯止めがかからない変態男の業務上横領事件

 ・ ドS検察官・星川梨沙子が担当する殺人未遂事件

 の4つの裁判と、バリエーションに富んでいます。

 

 いずれも興味深い人間社会の一端が垣間見れるような内容ですが、

 1つ目の事件の判決は、けっこうニュースにもなっていましたよね。 判決知ってましたし。

 

 

 Saibanchou_boku_ni_shikei_to_ieru_3

 この新シリーズの見どころは、裁判員裁判です。

 いつ自分がその立場に立つかもしれないという緊張感に、

 物語へと引き込まれる度合いも一層深まるというもの。

 自分ならどう判断し、どう選択するのか、まさに副題通りに

 「ぼくに死刑と言えるのか」という心情にならざるをえません。

 

 ただ、これは前作も同様だったのですが、私が気にするポイントが1つあります。

 それは、物語的に「お涙ちょうだい」な展開を見せる裁判があること。

 もちろん、お話として楽しむという面では問題ないのですが、

 これを裁判員視点で見てしまうと、いささか警戒が必要かな・・・と。

 そんなこと言うと冷たいと思われてしまうかもしれませんが、私はこの点が気になるのです。

 

 マンガとしてはフィクションですが、実際の裁判傍聴記録を元にしていることから、

 安易に情に流されて判断を誤るのは危険なのでは? と、考えてしまいます。

 ・・・なんて、少し堅苦しいかもしれませんね。

 いずれにしても、裁判員裁判も始まってから、それなりの時間経っていますし、

 興味深い題材の作品であることに間違いなし。 今後にも期待です!

 

 


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