「お気に入り」1巻作品いろいろです・・・
が、体調崩してしまって予定よりも少なめに(^^;
他、『プリニウス』 『魔法使いの嫁』 『パンプキン・シザーズ:パワー・スニップス』
『アクレキ』 『エジプトの三角』 『アルドノア・ゼロ』 『魔法少女たると☆マギカ』なども
紹介したかったのですが、今月はもう機会がないかも・・・
『ハルロック』1巻 (西餅 先生)
【試し読み】 「奇想天外電子工作コメディ!」 (オビ文より)
向坂晴さんは、女子大生。
まだ19歳なのに、彼女の趣味は電子工作!?
そんな電子工作が好きな、空気読めない女子大生のモノづくり生活です。
「人生の残り時間付きタイマー」「地獄見せマシーン」「ゴキブリをやっつける機械?」
などなど、作中さまざまな電子工作を披露する晴さん。
その発想から、製作の過程、実際使用しての結果まで、
すべてが面白おかしい内容になっていて、楽しませてくれます。
その面白味の中心にあるのは、晴さんの性格。
「パーツ屋見て、ジャンク屋見て、それだけでこんなに楽しい・・・」
と言っちゃうくらい電子工作好きというならまだしも、
人の気持ちに無頓着で、デリカシー皆無、空気を読まないタイプなものだから、
その言動から周囲の反応まで、あらゆることにズレが生じて可笑しさになっています。
さすがに「入院してるおばあさんに地獄を見せるマシーン(略)を作ろう!」
とか言い出した時は、頭おかしいと思っちゃいましたけど!
しかし、その空気読まなさが自由な発想や、気後れの無さになっているあたりは、
侮れない一面なのかも? とも思わされます。
また、電子工作における難しい話もあるのですが、
決して面倒くさくはないので、興味深く読めたりするのも良いですね。
多くの人たちとの交流も、晴さんの変人ぶりを際立たせてくれて、面白いです!
『紫電改のマキ』1巻 (野上武志 先生)
「女子高生×戦闘機!」 (オビ文より)
女子高生・羽衣マキは、友人・長谷川素子の拾ったヒコーキへ乗ることに!?
そのヒコーキ「紫電改」は、なぜか言葉を話す不思議な機体。
そこから始まる、女子高生の大空への挑戦物語!
ヒコーキ通学が許された世界。
というだけでなく、それぞれの学校に存在するナワバリを侵すと、
敵対行動とみなされて、攻撃を受けてしまうというから驚き。
そんなヒコーキの世界で、飛行から戦闘までこなしてしまう女子高生たち。
はじめヒコーキを持たないマキが、紫電改を手に入れて、様々なライバルと出会い、
空戦を繰り広げる様子が、心躍る面白さを感じさせる作品になっています。
マキの通う石神女子高校には、エース「飛燕のお蛍」こと
古嵐蛍という先輩がいて、彼女とマキのかかわりも見所。
紫電改に乗るマキに、学校の通学機を護衛する役割を担ってほしがる蛍に対し、
困惑するマキといった風に、ヒコーキ乗りとしての自覚が試されるなど、
ドラマ的にも面白味を感じさせてくれますね。
そして、空戦がエキサイティングに描かれつつ、
西東京の四天王なんて存在まで出てきて、ワクワクさせられたりも。
女子高生はもちろん、ヒコーキも魅力的。
そんな空の物語に、期待です!
『ステルス交響曲』1巻・2巻
(原作:成田良吾 先生/漫画:天野洋一 先生)
警備会社に勤める“透明人間”の物語。
さまざまな種族が集まる神防町。
そこにある警備会社V&Vにいる藪雨トロマは、透明人間だった!?
彼のもとに舞い込んだ依頼から始まる、カオスなファンタジーです。
原作の成田良吾先生は、『デュラララ!!』や『バッカーノ!』などで知られる作家先生。
これらの作品の特徴は、群像劇であるということで、
本作にも、その特徴がふんだんに表れています。
なので、“透明人間”トロマが主役でありつつも、
2話目(第1幕)から登場する、「呪い」を背負った少年ジグを中心に話が進行。
彼が遭遇する様々な危険や、異能異形の人々との交流が、面白味となっています。
なので、2巻終盤での物語の転換には、ちょっと驚かされたりしましたね。
そして、トロマやジグをはじめとする、多くのキャラクター造型もしっかりとしているため、
個々の人物にも魅力が感じられ、彼らが織り成す群像劇を楽しむことができます。
異能の力をもった人々のバトルに、心躍ること間違いなし!
しかし、本作はすでに連載が終了してしまっているとのこと。
まだまだ活躍しきれていないキャラクターが大勢いることを考えますと、
少しもったいない気がします。
完結3巻は、10月発売。
私は成田先生作品が好きですので、本作もじゅうぶんに楽しむことができています。
ぜいたくを言えば、もっと読みたかったな~と。
なので、最終巻にも期待ですね!