2014年10月号
表紙は、水着姿のリョウ&きりん!
ソーダ水のような背景に、降り注ぐフルーツ群が、爽やかさを感じさせます。
『幸腹グラフィティ』はアニメ化も決まっていますし、今後ますます注目ですね!
今月の「友達との距離感で賞」は、『箱庭ひなたぼっこ』より、千堂さん!
華道をしていて、たおやか美人な千堂さんは、友人との会話も敬語。
そこを、一ノ瀬さんに「よそよそしい」「心の壁を感じる」なんて指摘されたものだから、
気にしまくってしまい、何かと友達としての距離感をつめようとしますが、
その混乱ぶりと、ズレっぷりが面白おかしい話になっていました(^^;
まあ、敬語で話すというのも、魅力的であったりしますけどね~。
【今月のピックアップ!】
●桜Trick (タチ 先生)
今回、展望台へ行くの巻。
夏休み、どこか行こうという話になり、しずくさんの提案で評判の展望台へ・・・
優さんは海やプールに行きたかったようですが、
限定の抹茶アイスがあると知るや、乗り気になっていて愉快(^^;
展望台へ着いた所、周囲がカップルだらけで驚く優さん。
そこで、恋人たちが手をつないで歩いていることに気付き、
自分も春香さんと手つなぎしようとしますが・・・?
なんてお話でありましたけど、本作における「手つなぎ」って、
キスとは違った(でも同じように)重要な要素である気がします。
エレベータ内で、狙ったように手つなぎする優さん。
けれど春香さんは驚いてしまい、そのことに軽く傷ついた彼女は、怒って逃走。
色んな物をやけ食いしている姿が面白かったりしましたが、
ようやく春香さんが優さんの気持ちに気付いてからの流れは、
水族館の景色をバックに、とても良い雰囲気に感じられました。
今回のキスは、気持ちを知るための儀式。
クラゲのいる背景が、不思議なふわふわ感を醸し出しています。
そこでの手つなぎが、2人の絆の確かさを感じさせてくれましたけど、
最後、春香さんのセリフを受けてからの、優さんの心の声と出した言葉のギャップが、
なんとも微妙な苦味を覚えさせるものであったことには、うならされてしまいましたね~。
そのギャップは、優さんと春香さんの心のギャップでもあるわけですから・・・
そんな細やかな少女の心情が、心に響く余韻を残してくれた今回のお話。
本作における「手つなぎ」は、以前、結婚式エピソードで春香&優が披露しており、
その際、私は「キスよりも印象深い」と思ったのですよね。
キスもキスで重要な要素であることは間違いないのですけど、
「手つなぎ」はキスとは違った意味で、2人の絆を象徴する要素なのだな~と感じます。
ふたたび「手つなぎ」するのは、いつの日か? なんて気にしつつ、今後も楽しみです!
【8月27日、コミックス1巻・発売!】
●ゆずりはコーポレーション (しんと 先生)
女子高生、起業物語!
大企業の社長の娘・ゆずりはさん。
ある日、父親から1000万円を与えられ、それを10倍にしないと家に戻れないことになり、
友人の薫さんや彩音さんを巻き込んで、起業をめざすことに・・・ というお話。
今回、ついに事業が動き始め、売り上げも出ています。
そんな中、週刊誌からの取材依頼が入り、良い宣伝になるかもと受けることにしますが、
依頼主「ジャポン経済」の河合さんが、ストーカーじみた登場をしたり、
なんだか怪しいところが面白かった(´▽`;)
そこで、取材を受けるゆずりはさんたち。
意識し過ぎて、オシャレっ気を出しているが可愛らしかったりもしましたが、
「女子高生」という特徴を求められていたため、空ぶっていたのがお気の毒(^^;
まあ、そこを中心にした記事にしたいということでしょうからね・・・
と思いきや、できあがったのは、「刻環vs夜桜」という視点からの記事!
そこへ、ゆずりはさんの(自称)ライバル・刻環静流さんがやって来て、
ついに自分の正体を明かし、対決ムードへ!?
ところが、ゆずりはさんが静流さんのことを覚えておらず、
そうした彼女のおとぼけぶりが、愉快でありました(;´∀`)
本作は、女子高生が企業をめざすという内容であることから、
「起業」のために何が必要か、どのような準備をするのかなど、
簡単にではありますが、説明されたりもするので、その点、興味深い話になっています。
もちろん、ゆずりはさんをはじめとする、個性的な女子高生たちのやりとりも面白味。
ついに、コミックス1巻が8月27日発売!
作中でも事業がスタートしましたし、ますます今後も楽しみです!
【新連載!】
●ミソニノミコト (PAPA 先生)
受験生な女子高生のもとに、神様がやって来て・・・?
塚原瑞穂さんは、受験生。
高校最後の夏休みを前に、受験へ意識を向けていますが、
そこで、受験を簡単に合格させてくれる神様でもいないかと考えていたところ、
本当に「鯖味噌煮」なんて神様が現れて・・・ というお話。
しかし、大学に合格させるために来たと言いながら、
名前が「鯖味噌煮(さばのみそに)」略してミソニさんというのは、いかがなものか。
しかも、合格させると言っても、魔法を使ったりするわけでもなく、
勉強を見てくれるだけというのが、何とも(^^;
神様の世界にも、いろいろ事情があるようですけど、
何とも、ゆるくて適当なあたりが妙に可笑しく、それでいて落ち着く心地よさがあります。
そんな風に、役に立つのかどうなのか、
よくわからないけど、瑞穂さんの家へ同居することになったミソニ様。
そもそも「サバの味噌煮」に関する神様というのが、ズレてますよね(^∇^;
神様同居コメディ4コマといった感じの作品になるのでしょうか。
新連載スタートとのことで、今後も楽しみです!