五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の『恋愛ラボ』 特別編

2012年12月07日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

まんがタイム 2013年1月号より

 先月号にて、『みそララ』第1部完となりましたが、

 それは『恋愛ラボ』アニメ化のため、強化期間が始まる事への布石だったようですね。

 そんなわけで、まんがタイムでも今月号より、ストーリー形式の特別編スタートであります!

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●恋愛ラボ・特別編 (宮原るり 先生)

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 特別編第1弾の主役は、杉原雅先生!

 誰得!? 我得だー!!ヽ(*´∀`)ノ  『恋愛ラボ』で一番好きなキャラクターですからー(ぇ

 元新聞部の顧問で、エノ&サヨの担任教師。 しかしてその実態は、ただのズボラさん!

 なので冒頭いきなり、うるさ型の坂上先生からお説教くらってるし(^^;

 

 今回は、そんな雅先生からみた生徒会の面々と、

 藤女の雰囲気のうつりかわりが描かれた内容になっていました。

 坂上先生は、お名前初登場でしたかね? いつも、リコを目のカタキにしてる人ですね~。

 

 

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 ズボラ教師・杉原雅からみた、優等生・マキ。

 教師からの信頼も厚く、生徒たちからも憧れの目で見られるような〈藤姫様〉。

 けれど、雅先生にしてみれば「こわい」という印象のようで、

 まあ藤女全体が異様な雰囲気に包まれているのをみれば、さもありなんといったところ。

 そうした雅先生視点でのマキ像が、なかなか新鮮味あって面白いわけですけども、

 その印象が徐々に変化し始めるのが、このお話の重要なポイントでしたね~。

 

 

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 その変化の1つ、エノ。

 雅先生自身が担任を務めるクラスの生徒なので知っているということもありますが、

 エノがマキに反感をもっている点で、雅先生、妙な親近感を覚えたりしています。

 

 ところが時間がたってみると、2人が仲良くしている場面を目撃して驚くことに。

 さらに、そのほかの生徒(スズやリコ)とマキとの交流を目の当たりにすることで、

 雅先生はマキの変化を、そしてそれに伴う空気の変化を肌で感じることになるわけですね。

 51ページのセリフが、まさに「肌で感じている」ことを表現している言葉になっています。

 まあその前に、マキのアホさ加減をのぞいてしまったのが大きいのでしょうけども(´▽`;)

 

 

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 時間が流れるとともに、変わりゆく世界・・・

 今回のお話で重要だったのは、変化。

 以前のマキたちの姿、そして現在に至るまでの流れを描くことにより、

 そのことをつよく印象付ける内容になっていました。

 

 それを眺めていたのが、ズボラな雅先生だったというのも興味深いところ。

 教師という立場でありながら、のんびりゆったり過ごす雅先生は、

 忙しなき時間の流れの中で、少し違った立ち位置にいるような気がします。

 いちじるしく変わり続けるうら若き乙女たちと、それをゆるやかに眺めるズボラ教師の対比。

 変化の中にいる人間に移りゆくものは見えにくいですが、外から見つめる人間には、

 その流れ全体を見渡すだけの視野が、備わっているように思えるのです。

 

 最後に、坂上先生の変化が描かれることで、

 藤女全体におよびつつある変化の兆しを感じているような描写もよかったですね~。

 その変化をもたらしているのは、間違いなく生徒会・恋愛ラボの面々なんですよ。

 “密室”から始まった物語は、少しずつその輪を広げ、じわじわと拡大しつづけています。

 これがどこまで広がってゆくのか・・・ 私は楽しみで仕方ありません!

 

 

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 余談ですが、私が杉原雅先生に注目し始めたのは、第1巻の人物紹介から!

 エノ&サヨの担任ということで、名前だけは出ていたんですよね。

 「雅」というお名前も、「まさし」か「みやび」かで男女どちらか?なんて考えたり。

 また、書かれているコメントから、きっと潔い“漢”な性格なんだろう・・・

 と思っていたのですが、ズボラな人が正解だったと(^◇^;)

 

 そんな風に注目していたので、初登場のときは大歓喜したものですよ。

 今では本作品一番のお気に入りキャラクター。

 丸投げしまくり教師ですが、生徒のことをよく考えていることは、

 このお話の最後あたりでもわかりますよね。

 物語においては、中心よりも外側の人、観察者なポジションでありますが、

 今後のご活躍にも、期待したいところです!

 

 この特別編は、わき役のキャラクターに焦点を当ててゆくんですかね?

 次は誰でしょうか・・・ レン? リコ母? スズ友? ハル会長? サヨのいとこ?(ぇ

 いろんな人が考えられますが、誰にしても、今後も楽しみです!

 

 

◆ まんがタイム 感想①