小林恵のNY通信

NY在住47年、2011年より東京谷中に居住。創造力をのばすためのエッセンス、スパイスをいれた私の暮らしの手帖です。

「パーク・氷河期の岩盤」

2007-05-23 13:05:20 | ニューヨーク暮らしの日々

450ミリオン年前の岩の上で遊ぶ





 マンハッタンは地質学的には岩盤で出来た島である。
パークにある岩盤はアパラチャ山脈が出来た450ミリオン年以上前、
氷河期の岩盤である事に驚かされる。
 氷河期の岩盤はつやつや磨いたように滑らかで、流れた溶岩の形
を残した箇所もある。岩盤を視覚的に面白く利用するために何度も
計画が変更された。
 高低のある地形を利用し岩が取り除かれ芝生を作り、大量の土が
ニュージャージー州から運ばれた。
 湿地帯から池を作り、大岩盤は中を爆破してトンネルを作った。
自然の岩盤はまるで彫刻を配してデザインされたように配置的にバ
ランスが取れている。セントラル パークは起伏の変化を楽しめる造
園デザインのマスターピースといわれている。
 毎日歩いても歩いても、飽きる事がない有難い賢明なパークである。

 


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3 コメント

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マンハッタンは皿の上 (東京 太郎)
2007-05-23 14:11:45
 恵さんの著書。「マンハッタンは皿の上」のように
マンハッタンは、岩盤の上に出来た街なんですね。
海に浮かんだ島でなくて、海底から岩なので、エンパイアステート ビルも、100年経っても、大丈夫?
 日本では、隣のビルの工事を見ていたら、10階建ては同じ高さの鉄骨を土台に打ち込んでいる。地震対策なのだろう。個人の家も鉄骨を使うようになった。
 自家を新築する工事を楽しみに、見ていた友人が「建てる時より、壊すときの方が、お金かかりますからね」大工さんにいわれたという。建てるローンに壊すローン、これじゃ不動産じゃないね
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東京 太郎様 (小林恵)
2007-05-25 11:15:34
ニューヨークの現在はどのブロックでも新築または修復工事があり、建築ブームです。壊されるビルは殆どが100年以上たったビル、しかも5階までの低いビルに限っています。日本では30年経つと価値がなくなるそうですが、何百年も持つ木造日本家屋の伝統は
何処に行ったのでしょうか。衣・食・住の中で一番日本が遅れているのは住いじゃないかしら。地震の多い国ですから必然的に堅牢家屋が生まれてもいいと思いますが・・・やはり不動じゃないのは悲劇ね。
ところで東京太郎っていい名前ですね。
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実現すれば、嬉しい。 (東京 太郎)
2007-05-25 16:18:20
日本には「衣食たって礼節を知る」という(ことわざ)があります。昔のことわざで(住)なきままでは世界の中の一流国といえません。それで今度。国土交通省では18年度交通省白書(10項目)で、住宅基本法なる構想をうち立てました。量より質に転換するというわけです。「家でパーテーをします」「いつでも
私の家に泊まってください」といえる時代がくれば(人の輪、家族の和が育っていきます)4畳半、6条間のサイズから、大きな広間へ解き放される時代がやってきそうですが、絵に描いた餅になりません様に。
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