散歩から探検へ~個人・住民・市民

副題を「政治を動かすもの」から「個人・住民・市民」へと変更、地域住民/世界市民として複眼的思考で政治的事象を捉える。

都議選と国政選挙のデータ比較~国政代理選挙の結果を反映

2013年06月25日 | 国内政治
都議会選挙が国政代理選挙の機能を果たしていることは昨日の記事で論じた。では、その結果を先の衆院選挙を過去の小泉郵政改革選挙、民主党政権誕生選挙と比較し、分析した記事と並べてみるとどうなるのか。先ずは前回記事の内容を示し、その次に、東大・菅原准教授の都議選データを記載させて頂いた。

小選挙区制は機能を発揮121223
衆院選挙比例代表区投票・得票
時期   H17/9      H21/8       H24/12
争点   小泉改革     民主党政権    自民党復権
票数  票(万)率(%)  票(万)率(%) 票(万)率(%)
投票   6,781  67.2  7,037  69.3   6,017  59.3

自民党  2,588  38.1  1,881  26.2   1,662  27.6
民主党  2,103  31.0  2,984  42.4   926   15.9
維新会  0    0    0    0    1,226  20.3
みんな  0    0    300   4.2   524   8.7
公明党  898   13.2  805   11.4   711   11.8

2013年東京都議選の簡単なデータ分析
(2013年06月24日 東大准教授・菅原)
時期            H21/6      H25/6
争点            民主党政権   アベノミクス
票数            票(万) 率(%)票(万) 率(%)
投票            563   53.8   453   42.8

自民党           146   25.9   163   36.0
民主党           230   40.8   69   15.2
維新会                     37   8.3
みんな                     31   6.9
公明党            74   13.2   64   14.1

菅原は前回の都議選(民主党政権誕生選挙の2ヶ月前)と比較している。ここでは、その都議選に対応する国政選挙に関するデータと分析をベースにして、今回の都議選結果は国政代理選挙になっているのか、に注目して比較する。

過去二回の都議選は国政選挙と時期的に近接して行われた。時間的動向を比較すると、基本的な動向は一致している。即ち、今回を前回と比較すると、

1)投票率…両者共に前回から約10%減
2)民主党得票…両者共に前回約40%から今回約15%に大幅減
選挙戦と同じく、投票結果は「国政代理選挙」のであったことを示している。

有権者の心理としては、以下の点が大きく作用していると推測できる。
1)政治は変わらないから「棄権する」
2)政権担当能力のない「民主党には投票しない」

なお、第三極の「維・み」は選挙協力を直前にみんなの党が破棄したことからそれ自体が消滅してしまったので、比較することはできない。都議選の詳細については菅原のブログを参照されたい。
また、今回の記事を書いていて、気づいたことは別途記事にする。

      
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