先に、今回の衆院選挙(2012年選挙)は、民主党と自由党との併合による小選挙区制における二大政党化の試み(2003年選挙)、に対する国民的評価の一つ帰結と考え、その動向を概括した。最大の変化は、「第三極」が、自民、民主に対抗する一大勢力となり、今後の政治状況を左右する存在となったことであり、「第三極」の課題を「限定政党」から「全国政党」への移行と捉えた。
次に今後の方向(案)として以下の内容を、予測も含みながら提案した。
1)第三極を複数「限定政党」から「単一全国政党」へ
→「維新の会」と「みんなの党」との併合
2)橋下代表は大阪市長辞任・参院選出馬(国民へのPRー最大の意思表示)
3)指導体制の整備ー実質的な再編成
名誉代表・石原慎太郎 代表・橋下徹 代行・渡辺喜美 幹事長・江田憲司
4)政策の統合・具体化
5)統一地方選を目指した地方組織(住民自治を基盤に地方自治の課題提起)
→今年の名古屋・横浜・川崎各政令市長選挙から統一地方選挙へ
『国民的視点からみた「日本維新の会」の位置~限定政党から全国政党へ~』
その後の報道を注視しているが上記の方向で動いていることは確かである。読売新聞から検証してみよう。
みんな・渡辺代表が1/27の党大会で維新を批判、「合流あり得ない」と述べた。これは、維新の最大の難点である旧太陽の党と合流により「政策がまるで分からなくなった」との指摘である。
一方、維新・橋下共同代表は1/28、「自民党の対抗勢力として維新の会、みんなの党、民主党の一部、で新しい政党を作っていくこと」「みんなの党との合流を模索し続ける。維新の会の存続にはこだわらない。」「参院選で選択肢を示すことが政治家の役割だ」と述べた。
ここでは「選択肢を示すことが政治家の役割」と述べていることに注目したい。橋下氏は、1)に示す、限定政党から全国政党へ第三極の合流による単一政党化へ導くことが必然の流れであることを読み取り、維新の会としてリーダーシップをとる覚悟を示している。次にくるのは2)に示す、氏自身の参院選への出馬である。
そのために先ず、4)に示す、政策協議を1/30に行い、消費税、エネルギー政策など維新の会が旧太陽の党と合流する以前に結んだ10項目の基本政策で再度、維新・みんなの合意を確認した。また、5)に示す、地方組織の構築へ向けて政令指定都市・北九州市の市議会選で選挙協力を行い、互いに3名ずつの議員を生み出した。
さて、その中で渡辺代表は上記の政策協定、地方自治体を含めた選挙協力を進めている幹部級協議にとうて「どうでもいい話」を本日1/31、記者団に語ったそうだ。こんなにあからさまに云うものか、と筆者は感じたが、実は一番こじれる問題の3)に示す、指導体制の問題に絡む。上記の案の様に、体制としては橋下代表ー江田幹事長が主役として実権を握ることになる。
ここで、石原、渡辺、書いてはいないが、松井各氏は外れることになる。松井大阪府知事は大阪全体のトップとしての役割に専任する必要があるから当然、納得するだろう。石原氏も組織全体からは数的不利は免れないから名誉職で勝手なことを云わせておけば良い。問題は渡辺氏だ。問題は本人が自らの地位をどの程度自覚するかに掛かっている。今後の展開の足を引っ張るようになると、自ら墓穴を掘ることになりかねない。
以上の示すように、選挙分析から導いた予測と提案に沿った方向へ向けて、橋下「日本維新の会」を中心とした第三極は全国政党へ走り出している。
次に今後の方向(案)として以下の内容を、予測も含みながら提案した。
1)第三極を複数「限定政党」から「単一全国政党」へ
→「維新の会」と「みんなの党」との併合
2)橋下代表は大阪市長辞任・参院選出馬(国民へのPRー最大の意思表示)
3)指導体制の整備ー実質的な再編成
名誉代表・石原慎太郎 代表・橋下徹 代行・渡辺喜美 幹事長・江田憲司
4)政策の統合・具体化
5)統一地方選を目指した地方組織(住民自治を基盤に地方自治の課題提起)
→今年の名古屋・横浜・川崎各政令市長選挙から統一地方選挙へ
『国民的視点からみた「日本維新の会」の位置~限定政党から全国政党へ~』
その後の報道を注視しているが上記の方向で動いていることは確かである。読売新聞から検証してみよう。
みんな・渡辺代表が1/27の党大会で維新を批判、「合流あり得ない」と述べた。これは、維新の最大の難点である旧太陽の党と合流により「政策がまるで分からなくなった」との指摘である。
一方、維新・橋下共同代表は1/28、「自民党の対抗勢力として維新の会、みんなの党、民主党の一部、で新しい政党を作っていくこと」「みんなの党との合流を模索し続ける。維新の会の存続にはこだわらない。」「参院選で選択肢を示すことが政治家の役割だ」と述べた。
ここでは「選択肢を示すことが政治家の役割」と述べていることに注目したい。橋下氏は、1)に示す、限定政党から全国政党へ第三極の合流による単一政党化へ導くことが必然の流れであることを読み取り、維新の会としてリーダーシップをとる覚悟を示している。次にくるのは2)に示す、氏自身の参院選への出馬である。
そのために先ず、4)に示す、政策協議を1/30に行い、消費税、エネルギー政策など維新の会が旧太陽の党と合流する以前に結んだ10項目の基本政策で再度、維新・みんなの合意を確認した。また、5)に示す、地方組織の構築へ向けて政令指定都市・北九州市の市議会選で選挙協力を行い、互いに3名ずつの議員を生み出した。
さて、その中で渡辺代表は上記の政策協定、地方自治体を含めた選挙協力を進めている幹部級協議にとうて「どうでもいい話」を本日1/31、記者団に語ったそうだ。こんなにあからさまに云うものか、と筆者は感じたが、実は一番こじれる問題の3)に示す、指導体制の問題に絡む。上記の案の様に、体制としては橋下代表ー江田幹事長が主役として実権を握ることになる。
ここで、石原、渡辺、書いてはいないが、松井各氏は外れることになる。松井大阪府知事は大阪全体のトップとしての役割に専任する必要があるから当然、納得するだろう。石原氏も組織全体からは数的不利は免れないから名誉職で勝手なことを云わせておけば良い。問題は渡辺氏だ。問題は本人が自らの地位をどの程度自覚するかに掛かっている。今後の展開の足を引っ張るようになると、自ら墓穴を掘ることになりかねない。
以上の示すように、選挙分析から導いた予測と提案に沿った方向へ向けて、橋下「日本維新の会」を中心とした第三極は全国政党へ走り出している。