日本維新の会とみんなの党は、合流・第二極化へ向けて参院選挙協力で合意に達した。合意達成までの経過はわからないが、報道される関係者の言葉の切れ端から推測するに、維新の会の橋下共同代表の低姿勢、みんなの党の江田幹事長の党内リーダーシップが光ったとの印象を筆者は持った。
報道によれば、維新とみんなの両幹事長は29日に以下の選挙協力に合意した。
1)「1人区」(改選区数31)…12選挙区(維新9、みんな3)・統一候補擁立
2)「2人区」(改選区数10)…すべて候補者を一本化
3)「3人区」(改選区数 3)…維新・千葉、みんな・埼玉、愛知で擁立
4)「4,5人区」(改選区数 3)…両党互いに1名を擁立(神奈川、大阪、東京)
立候補者は地方区だけで31名になる。勿論、一人区での当選は困難が大きいであろうが、複数人区では全員当選がなるのか?注目したい。更に、両幹事長は、共通の参院選公約を作ることでも一致、一方、民主党との選挙協力は困難との見方を改めて示すと共に、参院選後も合流へ向けて進展を図るとした。
既に『国民的視点からみた「日本維新の会」の位置(20130113)』で論じたように、少なくとも維新の会は衆院比例区では民主党を凌いで第二党になっている。比例区に特化した限界政党ではなく、政権を争う全国政党になっている。
国民的期待もまた『維新・みんな連合=全国政党化へ向けて走り出した(20130131)』のように、第3極が乱立した状況を欲していない。自民・民主を同じ穴の狢と考え、“改革”を志向した新たな政治勢力の台頭を望む声は大きい。
そこでの、「維新・みんな連合」の帰趨は『渡辺喜美は石原慎太郎と刺し違えできるか(20130219)』が最大のポイントになっている。渡辺党首の決断は未だ得られていないが、江田幹事長の主導によって、みんなの党の方向性が定まったことは高く評価できる。
既に石原慎太郎は老衰しており、個人的には政治生命はない。しかし、石原は旧太陽の党メンバーと共に必死になって憲法改定に向かって主張を強めている。最大の問題は、政治学者・京極純一が50年前に指摘したように、明治憲法、戦後憲法と同様に、国家機構の編成と行動基準を規定するに止まらず、国民の宗教・倫理という内的基準を律する体系として、憲法を改定させようとするか否かである(「現代民主政と政治学」岩波書店(1969))。
日本政治の方向は最終局面に向かいつつある。
報道によれば、維新とみんなの両幹事長は29日に以下の選挙協力に合意した。
1)「1人区」(改選区数31)…12選挙区(維新9、みんな3)・統一候補擁立
2)「2人区」(改選区数10)…すべて候補者を一本化
3)「3人区」(改選区数 3)…維新・千葉、みんな・埼玉、愛知で擁立
4)「4,5人区」(改選区数 3)…両党互いに1名を擁立(神奈川、大阪、東京)
立候補者は地方区だけで31名になる。勿論、一人区での当選は困難が大きいであろうが、複数人区では全員当選がなるのか?注目したい。更に、両幹事長は、共通の参院選公約を作ることでも一致、一方、民主党との選挙協力は困難との見方を改めて示すと共に、参院選後も合流へ向けて進展を図るとした。
既に『国民的視点からみた「日本維新の会」の位置(20130113)』で論じたように、少なくとも維新の会は衆院比例区では民主党を凌いで第二党になっている。比例区に特化した限界政党ではなく、政権を争う全国政党になっている。
国民的期待もまた『維新・みんな連合=全国政党化へ向けて走り出した(20130131)』のように、第3極が乱立した状況を欲していない。自民・民主を同じ穴の狢と考え、“改革”を志向した新たな政治勢力の台頭を望む声は大きい。
そこでの、「維新・みんな連合」の帰趨は『渡辺喜美は石原慎太郎と刺し違えできるか(20130219)』が最大のポイントになっている。渡辺党首の決断は未だ得られていないが、江田幹事長の主導によって、みんなの党の方向性が定まったことは高く評価できる。
既に石原慎太郎は老衰しており、個人的には政治生命はない。しかし、石原は旧太陽の党メンバーと共に必死になって憲法改定に向かって主張を強めている。最大の問題は、政治学者・京極純一が50年前に指摘したように、明治憲法、戦後憲法と同様に、国家機構の編成と行動基準を規定するに止まらず、国民の宗教・倫理という内的基準を律する体系として、憲法を改定させようとするか否かである(「現代民主政と政治学」岩波書店(1969))。
日本政治の方向は最終局面に向かいつつある。