散歩から探検へ~政治を動かすもの

自己認識の学・永井陽之助の政治学を支柱に、自由人による主体的浮動層の形成を目指し、政治状況の認識・評価・態度を語ります。

小選挙区制は機能を発揮~過去3回・衆院選挙の“票”

2012年12月23日 | 国内政治
今回は自民党の圧勝!しかし、過去3回の選挙をまとめれば、激しく「票」が揺れ動いているかに見える。その意味では、小選挙区制が十分に「機能」を発揮(小泉改革と2回の政権交代)していることが特徴だ。先ずは、 国民の意見を国会へ“統合”することが「二大政党・小選挙区制」の狙いだからだ。

多様な意見があるから「政治」が必要になる。しかし、その多様さを一つの方向へ統合していかない限りは統一的な方向性とそれに基づく政策にはならない。それを選挙制度によって誘うのが小選挙区制の意味するところだ。

     衆院選挙比例代表区投票・得票
時期     H17/9      H21/8      H24/12
政党   票(万)率(%)票(万) 率(%)票(万)率(%)
自民党  2,588  38.1  1,881  26.2  1,662  27.6
民主党  2,103  31.0  2,984  42.4   962  15.9

維新会                      1,226  20.3
みんな              300   4.2   524    8.7
公明党   898  13.2   805  11.4   711  11.8
投票   6,781  67.2  7,037  69.3  6,017  59.3
第1党   296名     304名      294名

表に示すように、先ず、今回の投票総数が1,000万票減っている。更に、投票数の減少を大きく上回って、民主党が前回の3,000万票から今回900万票に大幅に票を落としたことだ。一体、この間の2,100万票はどこへ移動・消滅したのか?

一方、自民・公明は合わせて、300万票減っていることにも注意しよう。決して自民に移ったのではない。次に、維新・みんなで1,400万票増加している。従って、アバウトに言えば、民主を離れた2,100万票に自公の300万票を入れて、第3極へ1,400万票、棄権に1,000万票、回ったことになる。これは前々回から前回へ、自公の800万票が民主党へ移ったとすれば整合することに比べれば非常に大きな変動である。票の動きからみれば、「小泉改革」「民主政権」に続いて「第三極形成」と名付けても良い選挙であった。

では、仮に維新が太陽の党と組まず、みんなと組んで少しでも旋風を起こし、棄権に回った1,000万票のうち500万票を得れば、「維新・みんな党」が比較第1党に…現実の得票率でもお互いを足し算すれば、自民を上回っているから、ここから太陽の党分を差し引いても成立したかも知れない。その意味で、比例区で「改革」に対する国民の総意を表しながら、小選挙区で政策の統合を図るという趣旨において、意図した以上にこの制度は働いているのだ!

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