「同性婚」に対する保守主義の発想(参照2/6付)は、首相自身の「制度を改正…家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」に表現されている。しかし、これは政治的保守主義に対する一つの突破口になるかも知れないが、広がりは限定的であろう。
しかし、女性の社会進出と出生率の低下、ベビーブーム(団塊)世代の減少は、家族観とそれに伴う価値観、それは高度経済成長時代以降、サラリーマン、マイホーム、中流等で表現され、それらは現在、確実に変化している。
今後、その原動力になるのはITの社会全体の滲透に基づく「DX技術」だと言われている。すると人にとって必要なのは「企業精神」となる。何だか、マックス・ウエーバーにおける「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の時代に似ているような!
しかし、“倫理”については今の時代、皆目見当が就いていない世界になっている。