先の投稿(20/5/14)、『生活は変わったか』において、
「新しい生活様式」と「徹底した行動変容」との表現に違和感を示した。更に新しい活動から芽生えていくものが次の時代を牽引すると追記した。
その違和感の正確な表現をツイッター上で認める。問題意識に共通のものがあったと感じたからだ。以下の文章だ。
『コロナで「旧い正常」から「新しい正常」へ移行という解釈がもっぱらだけど、
コロナの前から「新しい異常」で「古い正常」に復するという方がずっと自然。
戦争とコロナを例えるなら、統制体制は、同時進行的には「新しい異常」、
戦後とは戦前の「旧い正常」という秩序に戻る意味合いがずっと強い。』
(齊藤 誠 @makotosaito0724 5月19日)
ナルホドと思う。戦争の例えは判り易く、「新しい異常」から「旧い正常」との表現が大局的に正しい。そこで、納得と共に、「但し、その旧い正常の中に新しい正常の芽のようなものも含まれると考えます」と応答、
「それが歴史の進歩ですね。」との回答を頂く。
『生活は変わったか』に関する筆者の発想を、これで自身として納得する。
齊藤誠・名大教授は経済学者、紫綬褒章受章(2014)。
成長信仰の桎梏 消費重視のマクロ経済学(勁草書房 2006)
競争の作法 いかに働き、投資するか(ちくま新書 2010)
経済学私小説<定常>の中の豊かさ(日経BP社 2016)
を読み、現代社会への経済学的視点を得る。
震災復興の政治経済学、原発危機の経済学(共に日本評論社)は力作(未読)。