地方自治体議会は、意見書・決議という方法で意思表示を行うことが出来る。意見書は主として国の政策に関する意見を述べるときに使われる。しかし、その書類は霞ヶ関の官庁の机の上に、重ねられているだけだ、との噂もある。
「橋下氏の慰安婦発言、30地方議会が抗議 海外でも決議」との報道(13/06/29)を読んで、直ちに頭に浮かんだことは、この連中は本当に慰安婦問題を調査し、自らの頭で考えたのか、との疑問だ。
おそらく大多数はマスメディア報道に接しただけだと推察する。朝日新聞はその内容と共にその30地方議会の議員が何を考えたのか、調べてみた方が良い。地方議会とそれを構成する議員の実態が少しは判るだろう。
大阪市財政総務委員会の質疑で市の調査結果が示された。議会事務局によれば、沖縄県議会や東京都国立市議会、京都市議会、堺市議会、北九州市議会など30の地方議会が橋下氏の発言に対し抗議や非難の決議をした。一方、市に寄せられた意見は、1カ月間で計9千件。批判的な内容が大半だった。
また、米サンフランシスコ市の市議会も今月18日、議員11人の全会一致で発言を非難する決議をしたという。決議は橋下氏について「日本が戦時中に国家権力の意思に基づいて女性や少女を誘拐し人身売買したことを否定した」などと批判している、とも記事には書かれている。
橋下氏は「強制連行の証拠はない」と強調しており、「サンフランシスコ市議会の決議に列挙している事実は受け入れ難い。事実と異なるところはしっかりと異議を出さなければならない」と主張した。当然であろう。
問題は地方議会が決議という集団的行為でしか発言できていないということだ。議員であり、議会として決議しなければならないほどの問題に対して、個人として堂々と橋下氏に論戦を挑む人間はひとりもいないようだ。
これこそが今回の事案で橋下氏が批判した最も大切な論点のはずだ。閉鎖的な議会というタコツボの中で集団に埋もれて存在している議員達の姿を単に象徴しているだけのことだと、批判する眼をもつ記者はいないのだろうか。
「橋下氏の慰安婦発言、30地方議会が抗議 海外でも決議」との報道(13/06/29)を読んで、直ちに頭に浮かんだことは、この連中は本当に慰安婦問題を調査し、自らの頭で考えたのか、との疑問だ。
おそらく大多数はマスメディア報道に接しただけだと推察する。朝日新聞はその内容と共にその30地方議会の議員が何を考えたのか、調べてみた方が良い。地方議会とそれを構成する議員の実態が少しは判るだろう。
大阪市財政総務委員会の質疑で市の調査結果が示された。議会事務局によれば、沖縄県議会や東京都国立市議会、京都市議会、堺市議会、北九州市議会など30の地方議会が橋下氏の発言に対し抗議や非難の決議をした。一方、市に寄せられた意見は、1カ月間で計9千件。批判的な内容が大半だった。
また、米サンフランシスコ市の市議会も今月18日、議員11人の全会一致で発言を非難する決議をしたという。決議は橋下氏について「日本が戦時中に国家権力の意思に基づいて女性や少女を誘拐し人身売買したことを否定した」などと批判している、とも記事には書かれている。
橋下氏は「強制連行の証拠はない」と強調しており、「サンフランシスコ市議会の決議に列挙している事実は受け入れ難い。事実と異なるところはしっかりと異議を出さなければならない」と主張した。当然であろう。
問題は地方議会が決議という集団的行為でしか発言できていないということだ。議員であり、議会として決議しなければならないほどの問題に対して、個人として堂々と橋下氏に論戦を挑む人間はひとりもいないようだ。
これこそが今回の事案で橋下氏が批判した最も大切な論点のはずだ。閉鎖的な議会というタコツボの中で集団に埋もれて存在している議員達の姿を単に象徴しているだけのことだと、批判する眼をもつ記者はいないのだろうか。