ゆうゆうなごやで名古屋市営地下鉄日進工場とレトロでんしゃ館を見学を見学して来ました。地下鉄赤池駅の2番出口が集合場所でした。
集合した後、地下鉄日進工場に向かい、工場とでんしゃ館を見学させて貰いました。
名古屋市交通局日進工場
この日の参加人数は31名と大人数でしたので、15名と16名の2班に分割して工場内を案内して貰いました。
案内してくれたのはレトロでんしゃ館の坪内さんです。
名古屋市営地下鉄の特徴はレール幅が新幹線と同じのと、JR線と同じのに大別で来ます。
地下鉄は下記の路線図で示す路線となっていて、藤が丘工場、名港工場、日進工場が有り、その他に大幸車庫と徳重車庫があります。また、下の「市営地下鉄のあらまし」にありますように集電方式がサードレール式と架空線式に分けられます。
名古屋市営地下鉄 路線図
路線図。「工場見学のしおり」から抜粋。
市営地下鉄のあらまし
「工場見学のしおり」から抜粋。
「工場見学のしおり」から抜粋。
見学の際に渡された「工場見学のしおり」から抜粋しましたが、工場の仕事で、列車検査、月検査、全般検査などがあり、検査する時期の違いが有ります。
列車検査は短い期間でされる検査でブレーキ検査が主で、全般検査は車検みたいなものだと思います。
名古屋市交通局日進工場に入ります。
これから工場に向かいます。
坪内さんの説明です。
こちらは台車です。
1台の台車にモーターが前後に装着されています。
モーターの着いた台車とモーターの着いていない台車。
モーターの着いていない台車はスッキリしています。
台車をはずされ、クレーンで移動した車体。
この状態で整備が進められます。
車輪のビフォー・アフター。
左は納入されたばかりの車輪。右は使い古された車輪。使用した車輪は戸外に留置して有りました。
新しい車輪の木枠に貼られていたラベルと車輪のスケールの表示。
説明がありましたが、車輪は大阪から届くのだそうです。
車輪メーカーは住友金属ですが、新日鉄と合併して新日鉄住金となりました。住友金属が国内車両の車輪を99.9パーセント製造しているのだそうです。
以前にテレビで見た事が有りますが、レールメーカーは新日鉄です。車輪メーカーは住友金属です。車輪が強固過ぎるとレールが傷みます。レールが強固過ぎると車輪が傷むのだそうです。企業合併して同じ会社となりました。レールと車輪の関係。新会社となり、好い関係が保てることと思います。
ここで、レールの説明がありました。
レールが工場から出荷される時は、全て真っ直ぐなレールで曲線のレールは無いのだそうです。レールは横からの力で曲げられるので、現場のカーブに応じて曲げるのだと説明していました。
何人かの人が修理に携わっています。
車体の下。
普段、目にする事の無い場所ですが、箱の中はこのようになっている事が判りました。
ディーゼル機関車。
新車が納入される時など構内の入れ替えで使われます。
菱形パンタグラフ。
実物ですが、どのように稼動するか判るようになっていました。
「入」のボタンを押すと立ち上がりました。スプリングの力で上がるのだそうです。「切」を押すと、プシュと言ってダウンしました。「切」時はエアーでたたみました。
パンタグラフの上下でしたが構造が良く判りました。
屋外へ出ました。
工場への引込み線です。
新車の納入時、ここから工場へ新品の車両が入ります。
日進車庫です。
ずら~と並んだ列車群。
頼もしく見えます。
外に留置してあった使用済みの車輪。
ある程度の量が貯まると、入札を行うとの事でした。
落札した業者は屑鉄として、引き取っていきますが、先ほど工場内で新しい車輪を見ました。この時に思ったのは鉄のリサイクルです。
ここから溶鉱炉に運ばれ新しい車輪になって、再び戻ってきます。
屋外に設置して有ったシールドマシーンのモニュメント。
説明盤に有りますが、本山北工区で実際に使用されたものです。かつては道路の路面を開削して敷設していましたが、近頃はシールドマシーンで掘削工事するのが大部分でしょう。
説明で特に印象に残ったのは新しい電車の搬入です。深夜に新幹線車両を運搬しているのを、ニュースに取り上げられることがあります。
こちら名古屋市交通局の場合は、日立か日本車両から購入しているのだそうです。
名古屋市交通局の新車のうち、JRとレール幅が同じ鶴舞線、桜通線、上飯田線の新車は、日本車両の豊川工場から飯田線、東海道線、 名鉄を経て名古屋市交通局に搬入されます。
笠寺から名古屋臨海鉄道を経由して、東名古屋港で名鉄線に入ります。鶴舞線向けと桜通線向けは、ここから名鉄の電気機関車によって、大江~金山~知立~豊田市~赤池と回送され、日進工場に入ります。
新幹線車両は道路を深夜にノロノロ運転で運ばれます。こちらの交通局の車両は昼間帯の運行を避けて深夜に線路から運び込まれるのでしょう。
機会があったら、そんな様子を見てみたいものです。
このように貨物列車扱いで輸送されるものを甲種輸送(こうしゅゆそう)と呼びます。色々のサイトが有りますので、検索してみてください。
見学を終えての感想ですが、広い工場内で頭上には大型の移動クレーン。
運び込まれた列車。交換される台車が並んでいましたが、初めて目にする光景で新鮮に感じました。
電車の構造が良く判りました。電車の車両にはモーターの着いている車両と着いていない車両があります。1つの台車に2個のモーターの着いているのを目にしました。
工場内で働く男性たちが何人も居ました。
帰りに地下鉄に乗車しましたが、この人たちによって、地下鉄が影で支えられているのだと思い浮かべました。
レトロ電車館
館内に引退した市内電車と地下鉄車両が展示してあります。車両の姿からかつての様子を振り返ることが出来ました。
かつての制服制帽も展示してあり、当時の状況がわかりました。特に参考になったのは市内電車が敷設去れ、廃止となった経過です。昭和30年代の全盛時には市内の隅々まで路線が延びていました。その頃が市内電車の黄金時代でした。
レトロでんしゃ館の案内看板です。
ここの館へは晴れた日よりも雨の日に多くの人が訪れると話していました。
無料で入館できます。親子で訪れると有意義な時間が過ごせることでしょう。
市電、1400型。
この1421号は昭和13年に製造されたものです。あの太平洋戦争の時も動き、戦後の時期には、多くの人を乗せて走り、戦後復興に尽力しました。
市電が廃止となった昭和49年3月まで活躍しました。
ご苦労様と言った感じがします。
2000型電車。
この2017号は昭和31年に製造された車両です。
左側は地下鉄100型。
昭和32年の地下鉄開業時に走った車両です。
1421号の中で。
子供の頃や若い頃に乗った覚えの有るメンメンです。
懐かしく、当時の話しが弾みます。
私は子供の頃に名古屋駅から東山動物園まで乗った記憶があります。
車内で垂れ下がっていた路線図。
市電の黄金時代で、市内の隅々まで市電が走っていました。
路線開設図です。
青い線が明治期に開通したものです。
メインが笹島町から久屋町(県庁前)です。
日本で最初の市電は京都で名古屋は2番目です。今のようにボギー車でなく、単車と言い、車体の下は1つの台車だけの状態になっています。図に久屋町(県庁前)となっていますので、今の県庁の場所でなく、南の方に有ったのでしょう
新しい路線がドンドン開通していきました。
館内に行き先表示が垂れ下がっています。
車体に、この行き先がロール状で納めて有ります。
垂れ下がっている行き先表示。
今の時代からすると、レトロな感じがします。
ここの館の名が「レトロでんしゃ館」でした。
住居表示の変更で、今では無くなった町の名も有る事でしょう。
思い出の市電と黄電。
みんなでランチ
見学後に赤池駅前の寿司御殿へ寄りました。お昼の時間であり、寿司定食のランチです。
隣同士との会話が弾み、楽しい食事時間が持てました。
お寿司がメインのランチであり、美味しくいただけました。
実は、お昼を食べるのに際し、みんなから集金してくれた人が居まして、店への支払いもスムースに運びました。
世話をして貰えて有り難かったです。
この寿司御殿には、以前に入ったことがあります。ウオーキングの下見の時に入ったのですが、お昼の時間ではありませんでした。
店に入り、コーヒー片手に打ち合わせを行いました。今回、食事をしてみてどのような料理が出るのか判りました。
この赤池店だけでなく他にも店がありますので、その方面に出掛けたときは入ってみようと思いました。
寿司御殿赤池店の前景です。
場所は2階で、これから店に入ります。
店の入口です。
部屋に入ると、既にお料理が並んでいました。
ゆうゆうなごや。
お料理の下の紙に描かれていました。
今日の寿司定食です。
色々の種類があり、美味しくいただきました。
栄駅から
帰りに栄に寄り道しました。
プラットホームで電車を待っていて、入って来た電車に対する気持ちが変わりました。
こうして、乗れるのもあのようなメンテナンスがあるから、安心して乗れるのだと思ったのです。
車内は少し混雑していたのですが、さわやかな場面に遭遇したのです。
栄駅から多くの人が乗りました。その中にややお歳を召したご夫婦が居ました。車内のロングシート。若い男性が乗っていたのですが、席を譲りました。触発され彼の友人も席を立ちました。
今度は、伏見駅に着いた時です。少し離れたところにいた若い男性。白髪のご婦人が乗ってきたのを見かけ、席を譲ると申し出ました。女性は手を振って固辞したのです。先ほどのやり取りを見ていたのでしょう。
善意の連鎖と言いますか、横から見ていて、さわやかな気分になりました。電車が名古屋駅の着くと席を譲られた男性は若い子に有難うと声をかけて立ち去りました。
最後に
地下鉄工場とレトロでんしゃ館の見学。
その後にはみんで会食しました。
普段、目にする事のできない場所が見られて面白かったです。
見学して知識を深める事が出来ましたし、美味しい昼食を戴く事が出来て良かったです。
も素晴らしいですね、工場の方は誰でもと言う
訳には行かないでしょうから、レトロの方は一度
行って見たいです、詳細なご案内有難う御座い
ました。
レトロでんしゃ館は、若い人には新鮮に、高齢者には懐かしい.と感じる場所です。
名古屋市電と地下鉄の歴史を展示していまして、興味深く見る事が出来ますよ。
http://www.kotsu.city.nagoya.jp/fun/museum/
レトロでんしゃ館のホームページです。