朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

写真家吉田亮人スライドトーク

2015-05-18 | もろもろの事
近所の書店イベントスペースで、こんな催しがあったので出かけてみました(5月15日夜)



「Brick Yard」(煉瓦工場)という写真の展示会にあわせて、矢萩多聞さんを相手にトークが開催されました。



バングラディッシュに何度か渡航して、煉瓦工場に飛び込みで入り込みました。現場の労働者の人たちと仲良くなり、働く様子を生々しく切り取っています。

大きな焼成窯で完成したレンガをできるだけ多く頭上に乗せて、集積場まで運ぶのです。大型機械はなく、全て人力にて作業します。たくさん運べば、それだけ賃金が増えるので懸命です。

写真を撮った吉田さんは、カメラマンとしては非常に特異な経歴だと聞きました。

京都教育大学を卒業して小学校教諭を6年間勤務し、その間、同僚の先生と結婚して一児をもうけ家庭を築いていたのです。ある時、奥さんから「このまま毎年同じ仕事と生活を続けていくのか。それではつまらない。家庭の安定収入は私が支えるから、もっと夢のある仕事をしなさい」と発破をかけられたそうです。(ギャグかなあ?)

その時点で、吉田さんはカメラの趣味はなくて近所のカメラ趣味おじさんに教えてもらって、高級カメラの購入から始めました。学校を辞職して、ますはインドに行き自転車で何ヶ月か走りまわりました。

インドよりすごい国があると聞き、バングラデッシュに興味をもったそうです。

吉田さんは、最近、著名な写真展で大賞を獲得しました。彼のwebは、ここ。ライターの近藤雄生さんと組んで、退蔵院プロジェクトのドキュメンタリーや、KIXITMマガジンの記事を作っています。

トークのリード役を担当した矢萩多聞さん、本の装丁家ですが、その経歴を聞くと驚きです。

小学校の通学がまともにできなくなり、中学1年からインドに移住して、現在もインドと日本とに半々滞在しているようです。装丁の実力派で、とても多数の本をデザインしています。

多聞さんが書いた自叙伝を買ったので、これから読んでみます。と。ても面白いとの評判なので



さっそく、その場で著者サインをお願いしたところ、



こんなイラスト風のステキなサインを頂きました。




コメント
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