遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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爪痕

2017-09-19 03:22:05 | 雑感


台風18号はほぼ日本海を縦断して北海道を通り抜けた、やや西寄りの進路だったので右(東側に当たる地方は強い暴風雨に晒された。

ここ蓼科地方も雨と風がかなりの強さで、殆ど影響の少ないいつもの台風とは趣が違った。夜半、雨に混じって飛んでくる小枝が屋根や窓にあたって不気味であった。

朝起きてみると、デッキの上には小枝や葉っぱが散乱し、アプローチの落葉松の根が浮き上がって、倒れていた。落葉松は根の浅い針葉樹で、地すべりをよく起こすことで有名だが、こんなに脆いと幾分がっかりする。直径30cm強の木ではあるが簡単に倒れるものだ。

一人で始末するにはいささか大きいので、管理事務所に頼むことにした。

火入れ

2017-09-18 08:00:28 | 雑感


台風がどの進路を通るか気になってはいますが、週末の雨はいただけなかった。気候がいいときだけに残念である。毎日が日曜日の我が身にしても、世間のことを思えばやはり天気が良いほうが気分が良い。

お陰で雨が良く降り気温が上がらない。我が山小屋では少々寒さを感じる。標高が1400m弱のこのあたりは、茅野市内や諏訪市内に比べ4~5℃は低い。彼岸前というのに、とうとう今シーズン初めてストーブを焚いた。燃え盛る赤い炎はやはり気持ちがほっとする。半年ぶりに火を入れたが、薪が乾燥していたせいか思ったより簡単に火が入った。

チロチロと燃え盛る炎を見ているとそれだけで退屈しない。火の使用は、人類が他の動物をおいて飛躍的に進化した要因だと言われる。そんな神秘的な力を感じさせるのも炎の魅力である。

秋風が似合う花

2017-09-17 07:12:20 | 雑感

ひっそりと咲く

秋風が涼しくなり、ひっそりと草むらに黄色の花が咲く。夕方咲いて朝しぼむと言われる月見草だ。ひっそりとした佇まいは秋の虫の声によく似合う。

北アメリカ原産の帰化植物だという。こんな和風の風情を見せる花が帰化植物というのが不思議である。笛と夜露も似合いそうだ。

黄金アカシア

2017-09-16 06:31:10 | 雑感

陽光にかがやく黄金アカシア

蓼科に来てからずーとこの木の名前が気になっていた。こちらに来て初めてのゴールデンウイークの植樹祭に苗が出ていた。一際色鮮やかな葉を輝かせている木だった。その時遠くから見ただけで名前を聞くのを忘れた。

春だけ、葉っぱが若いときだけ鮮やかな黄緑色かと思っていたら、秋までその輝きは褪せなかった。数年前、白樺湖の観光CMで「黄金アカシアの里」とPRしているのを見聞きして、納得。ゴールデン・アカシア、ないし黄金アカシアという。このチェルトの森にも、3,4本植わっている。

生命力を象徴するような、燃えるような緑は爆発的な力を感じさせる。葉がまるで花のように輝いている。我が家にも一本植えたいと思っているが、今だにわけもなく踏ん切りがつかない。

天高し

2017-09-15 06:01:34 | 雑感

八ヶ岳 阿弥陀岳から権現岳の稜線

天高く馬肥ゆる秋、と言われるがやっと空の青みが増してきた。今年は雨が多く、日照時間が少ない。従ってその分雲が空を覆う時間が長い。

今年は八ヶ岳の雪は比較的早く消えたのだが、秋の到来は蓼科でも9月になってからである。いつまでも空には入道雲が湧き立ち、気温もなかなか下がらなかった。

24節気は白露、72候は「鶺鴒鳴く」(せきれいなく)である。セキレイは尾を振る姿からイザナギとイザナミに男女の交わりを教えたとされる。別名「恋教え鳥」というロマンチックないいかたもあるそうである。旬の魚介はアワビ。アワビは巻き貝の仲間で2枚あるはずの貝殻が片方ないから、合わぬ身転じてアワビという名になったとか。

一緒になったり、なれなかったり、ややこしい季節である。

雑草の生命力

2017-09-14 05:03:55 | 雑感


ようやく風が涼しくなってきた。気温が下がるにつれ、なにか体内に力が溜まってくるように感ぜられるから不思議だ。

散歩の道のアスファルトも冷えて、渉ってくる風も涼しい。ひび割れに生えている雑草(うろ覚えだがカゼクサといったっけ。この歩は猫じゃらしと聞いたような気もする)にも穂がついてきた。僅かな隙間に割り込んで生えて、穂までつけるのだからその生命力は並大抵ではないだろう。むやみに踏み潰してはかわいそうな気がする。

こんなところにも秋は確実にやってきている。

タイトル勝ち

2017-09-13 00:54:17 | 

相場英雄「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥会津三泣き因習の殺意」小学館文庫2009年刊

著者といい、出版社といい、題名といい期待させるに充分な出で立ちである。登場人物も宮沢賢治の姻戚を思わせる主人公、美人のアシスタント、偉丈夫の警視、政治家、秘書、地方下請け業者などなど、こうしてあげるだけで粗筋が見えてきそうである。

加えて喜多方ラーメン、蕎麦の産地に近い舞台設定だが、どうも要素が多すぎるせいか触れ方が通り一遍のような気がする。それなりに何かありそうだという気は起きるのだが、そうかそんなつながりか、という納得性に欠ける。

ただ中央政界の圧力がこんなに隅々まで及ぶという点は、すごい筆致である。現実の森友、加計問題を見ても、一度権力側に傾くと、その動きはとどまることを知らない事がわかる。ただくどいようだが、麺喰記者、とか三泣き、の看板はそれほど本筋に効いていない。

前に読んだこの著者の力量を十分知っているだけに、この本はちょっと間口を広げ過ぎたように思う。

新鮮、ボリューミイ

2017-09-12 09:05:51 | グルメ

お店の隣は魚屋さんだ

上京の折、かねて評判の魚料理の店「斎藤鮮魚店」(実際に魚屋さんの隣)に予約を入れてもらい、次男一家と夕飯を食べに行った。6時過ぎたばかりというのに店内はほぼ満席。開いているところも予約で埋まっている繁盛ぶりだ。

ここは2度めだが、魚の活きの良さとボリュームが魅力だ。煮魚と焼き魚のメニューが豊富なのもいい。ビール、日本酒、焼酎とちゃんぽんで頂き、料理はお刺身から始まり焼き物煮物和物と十分堪能した。写真で味は推量していただきたい。

味とボリュームは十分満足したが、人手不足なのか、料理がなかなか出てこないのと順番がめちゃくちゃ、酒すら出てくるまでに時間がかかるのが難点か。お客の中には自分で調理場と客席を往復して手伝う人もいる始末。

隣の席は中国人の団体?大家族?10名ほどで結構賑やかではあるがおとなしめであった。帰り際、「我々は台湾人だ」と言っていたので納得。この程度なら十分我慢できる。


まずはビール、付き出しは イカとびっこあえ、ニシ貝、小イカ煮付

刺身盛り合わせ、ボリューム満点。これで2人前。手前はマグロ中落ち

マグロ納豆和え 納豆が叩いてあるともっと美味いのでは・・・。

マグロのカマ焼き 肉みたいな感触だ

銀鱈の煮付け こんなに美味かったかなあ

途中で焼酎をボトルで・・・。

のどぐろの塩焼き これは絶品だ

メイタカレイの煮付け 味がちょっと濃いめだった

長芋磯辺揚げ

冷奴
この他締めに漬物、おにぎりなども美味しかった。

都会の秋祭り

2017-09-11 08:24:42 | 行ってきました

路地に止まるお祭りの車

路傍に置いてある神輿

この土日ちょっとした用事があり上京した。峠を越したとは言え都会のアスファルトはまだまだ暑い。早稲田辺りの街角を歩いていたら祭り囃子が聞こえる。路地を覗いてみると紅白の幕を引いた車から音楽が聞こえる。傍らには神輿も置いてある。

祭り好きの私としてはちょっと心が浮き立つ。まだ彼岸前なのでこれは夏祭りか、早めの秋祭りかよくわからない。昼間の事ゆえ参加者もまばらである。揃いの法被で車に乗り込んでいるが、笛も太鼓もなくスピーカーから囃子が聞こえてくる。

車から降り立った面をつけた女性が二人、一礼後囃子に合わせ踊りだす。手振りも、足さばきも見事だ。静かで細かい動きだが無駄がない。相当な手練である。田舎の盆踊りとは違い、きちんとした舞踊になっている。

「都会の祭りだなあ」と感心してその場を離れた。翌日ここだけでなく、都内のあちこちで祭りが行われ、参加者もたくさん出ていた。祭りにしてはどこか抑制的でスマートな雰囲気はいかにも都会的である。


おかめ&ひょっとこ踊りの足さばきも見事

国宝所蔵 縄文考古館

2017-09-11 04:55:24 | 行ってきました

考古館へのアプローチ

館内展示

縄文のビーナス

仮面の女神

仮面の女神 出土状況の模型

散歩を終え尖石縄文考古館前を通るとバス停前に「本日無料開館」と看板が出ている。ここは以前4回も来ているし、ボランティア説明員、学芸員の説明も受けているのだが、無料ならもう一回見てみようかと立ち寄ってみた。

この博物館はご存知の「縄文のビーナス」「仮面の女神」の2体の土偶が国宝に指定されていることで著名である。

展示室では学芸員が何やら土器の前で文様の説明をしている。数多くの土器にはそれぞれドラマがあるのだろう。それにしても以前聞いたことのある謎。仮面の女神の破損部分が入り様のない形で土偶内部から発見された。人為的に入れたとしか考えられない。それは何を表しているのか謎である。ということが引っかかっている。

仮面の女神は平成26年国宝指定の新しい国宝である。こういう謎が残されているのは考古学者にとってはたまらない魅力であろう。