遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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竜神池散歩

2017-09-10 04:29:17 | 行ってきました

ここは木道がよく整備されている

樹々から覗く竜神池

遥かに池の向こうに蓼科山荘を望む

三井の森別荘地の下にまさに三井の森散策地がある。自然林の中に木道や東屋が整備され、木漏れ日の中を歩くのには絶好である。別荘地の住人に向けて散歩地を整備しているのだろう。とても手入れが行き届いていて、小まめに木道などの修復を行っている。時折ここには散歩やバードウォッチングをしているが来ており、今日も各一組と出会った。

林を抜けると竜神の池に出る。岸辺には蓼科山荘と、帝国ホテル経営の竜神レストランが営業している。この池はいつも鳥が遊ぶ静かな池だ。本日は若者たちが岸辺で釣りを楽しんでいた。

一回り30分強、縄文考古館迄足を伸ばしても40分位で散歩にも無理がない。爽やかな秋の空気を吸いながらゆったりのんびり歩くにはもってこいの日和であった。


尖石縄文考古館前に到着

蕎麦の花

2017-09-09 04:00:17 | 雑感

蕎麦の花は真っ白だ

ここ数日めっきり冷え込んで秋らしくなってきた。24節気は白露、72侯は「草の露白し」。まさに残暑が引いて、秋が訪れる頃、草に降りた露が白く光る頃である。

邪魔を見渡すと春蒔きの蕎麦が真っ白な花を風に揺らしている。そば処信州が新そばを収穫するまであと一息だ。コメも新米は美味しいけれど、新蕎麦もこたえられない。少し緑がかった半透明の蕎麦が、まだ水でつやつやと光り、ザルの上で角を立てている。角の立った麺をつまみスルスルっと口に持ってゆくときの快感、至福のひと時である。

新蕎麦は香りが何と言っても濃い。喉から鼻に抜けるときの香りがたまらない。あんまりワサビは効かせないほうが香りが生きる。蕎麦屋の店頭に「新蕎麦打ち始めました」の貼り紙が掲示されるのが待たれる。

ふと足元を見ると、白いマッシュルームのようなキノコが顔を出していた。もう自然界は完全に秋を迎えている。


マッシュルームのようなキノコ

同宿会

2017-09-08 00:44:43 | 雑感



帰りの電車を待つ

大学時代の友人と久しぶりに一杯やることにした。同窓ではあるがもっと近い仲間である。同じお寺に下宿をしていたので同宿会というべきだろうか。その3人が久しぶりに出会った。

名古屋のゲートタワービルでの再会。3年前だったか松本でお世話になった尼寺の庵主様が90歳を超えて亡くなられたので、その弔いをかねて伺った時以来だ。一番若い農学部の後輩が糖尿病の影響か、少し歩くのに支障がある程度で、一緒に喋るし、結構飲めるし、たちまち50年前の雰囲気に戻った。

お互いの近況、家族の音信、現在の関心事、などとりとめもなく話は弾む。炬燵に入っての論議をあの頃はよくやった。後輩は学部が違うので一年しか一緒にいなかったが、青春時代のつながりは強い。

もう一人の同級生は高校3年間同じクラスでもあり、大学も学部は同じだった。彼がもっとも元気でいまだに年間200日近く山歩きを楽しんでいる。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、2時間半は矢の如く過ぎた。昼間の酒はよく回る。私も気分良くなってつい議論をふっかけたりしたが、皆は昔より穏やかになって耳を傾けてくれた。

本屋大賞第2位

2017-09-07 00:56:03 | 


木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」河出文庫2013年刊

2014年の本屋大賞第2位の作品。大仕掛けの筋書きがあるわけでもないのだが、日常の風景を丹念に描く。ペンネームも耳慣れないが、登場人物も名前のおかしな人が登場する。

作者は夫婦の合作、共同執筆と言うが、脚本家だけあって語り口はわかりやすい。ちょっと不思議な感じもする感覚も若い人みたいだ。心理描写がこの小説の特徴か。人間のこだわりというか、囚われやすい面を捉え、「まあこんなものか」と解決する。

夏休みに寝転んで文庫本をパラパラめくって読む、というのにピッタリの本である。

6編のオムニバス形式の短編が全体を構成する。解説を重松清が書いていてこれも面白い。

秋の花

2017-09-06 00:38:00 | 雑感

マツムシソウ



コスモス

散歩道の路傍に咲く花が一斉に咲き始めた。夏は向日葵は別として、小さな花が多くあんまり目立たないが、秋風が吹いてくると何やら目立ってきた。名前が分からないが、白い花や、黄色の花も何やら淋しそうな風情である。

やっと私の好きなマツムシソウも咲いてきて、淡い紫のいかにも儚く可憐な花を揺らしている。こういった花々に出会えるのも散歩の楽しみの一つである。


爽やかな気候の中のゴルフ

2017-09-04 18:20:44 | 雑感


私も時折はゴルフに興じるが、このところ急激にスコアーが悪くなり、あんまり面白くなくなってきた。第一ボールのの行方が落ちるところまで見通せない。例えばバンカー方向に行ったのはわかるが、縁で止まったのか、落ちて入ったのかが傍まで行かぬと見えてない。

そういえば釣りを止めたのもテグスで仕掛けが作れなくなったからである。目が衰えてきたせいだ。視力はあらゆることの基本だ。ただこちらの気候はゴルフには最適で爽やか微風の中でプレーするにはもってこいだ。

しかし腕の衰えは目を覆うばかりで、飛ばない、寄らない、入らない、の3拍子に加え、見えないので、すぐ100を叩いてしまう。飛ばないのは年だからやむを得ないとしても、アプローチが下手で年寄りの特技、寄せがうまくない、そしてパターが入らない。ここらへんのグリーンは目がきついのだが、これの効き具合がスピードによって微妙に違って来て難しい。

あれやこれやで、欲求不満の中でのプレーだったが、加えて前の4人組のプレーの遅さに苛ついた。男女2名ずつの組だったが、プレーの途中でコーチを始めるし、グリーンもまた遅い。毎ホール待たされ、ハーフ2時間半を越した。

体を動かすのはいつも楽しいが、今回ばかりは珍しく楽しくなかった。

さすが!直木賞作品

2017-09-01 07:50:58 | 


浅井まかて「恋歌」講談社文庫

2014年の直木賞の受賞作である。幕末から明治にかけて名を馳せた歌人中島歌子の恋を描いた作品だが、この作家の描写力は中々のものである。

単なる恋物語だけではなく、武家一族の行動形態、歴史物としても読み応えがある。舞台は江戸から水戸へ移るが商家から武家へと変わった環境の違い、性格の違いが見事に描かれている。また幕末の水戸藩の内紛が無理なく取り上げられ、この物語の説得力を増す。

幕末、激動のこの時代に学問を奨励していた水戸藩から名を残す人材がでなかったのは、この内紛があったからなのか、と納得できる。

中島歌子は樋口一葉の師として有名だが、本作品はもうひとりの弟子三宅花圃が師の身辺を整理する中で、師の来し方を知る、と言うかたちでストーリーが展開する。この構成力もなかなかのものである。直木賞の中でもレベルの高いものではあるまいか。

「まかて」という不思議な名前とともにこの作品は後々まで残る気がする。