遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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江戸の宿場

2016-06-19 00:33:26 | 行ってきました
    妻籠宿の案内図
    本陣跡
    枡型入口
    枡型の丸田屋まえの石畳

義弟夫婦を奈良井に案内した後、次は南木曽まで南に下って妻籠に行った。江戸時代の宿場巡りである。生憎の空模様で、駐車場に車を止めるころにはかなりの雨粒が落ちてきた。もともとの計画ではここからタクシーで馬籠まで行って歩いて戻るつもりでいたのだが、この雨では仕方なく、残念ながら断念した。

雨の中傘をさして妻籠を歩くことにする。ここは主要な宿場らしく、坂道の連続であるが、枡形と呼ばれる直角に曲がる道筋を重ねた場所や、本陣、脇本陣跡もあり鄙びた中にも格調高い宿場であることが見て取れる。

近世の宿場保存をいち早く提唱したところだけあって、この街は保存状態もよく昔のままの状態が保たれている。
ちょん髷に股引の旅人が通れば、まるで時代は遡ってもおかしくない。山道を超えてきた旅人にとってはありがたい宿場であっただろうとは容易に推測できる。

しばし、タイムスリップした気分で江戸時代に身を浸してみた。おりからの雨とあいまって300年ほど時代を飛び越えた感覚になった。

しかしながらそれもつかの間、目の前は中国語が飛び交う団体客がざわざわと通り、やたら記念写真のポーズを取る町筋になってしまっている・・・。

    延命地蔵
    江戸時代そのままの町並み


小宮の御柱

2016-06-18 06:45:35 | 雑感

     集まった人が作業を見守る
   伐り倒した落葉松の枝を払う
   チェンソー3台で伐り出す
 
義弟と散歩に出たら遠くでチェンソーのけたたましい音がする。土曜休みの朝っぱらからうるさいことだ、と歩いてゆくと山の中に人だかりがしている。
法被を着た人着ていない人が何やら大きな木を切り出している。オンベを持って駆けつける人もいる。

諏訪大社の御柱行事があらかた終わって、これからは各市町村、の諏訪社の小宮の御柱が始まる。そう聞いていたのだがそれが足下で始まるとは思わなかった。
枝を払い形を整えると、御柱置き場への搬送だ、ちゃんと木遣りを謳う係もいて声を響かせる。

管理事務所職員宿舎下の広場が置き場であったが、そこで皮むきを行うらしい。こうしてあちこちの諏訪社で、田んぼの中や山の上の小さな祠まで御柱建てが行われる。
お祭り好きなのか、信仰心が厚いのか定かではないのだが、とにあれ今年一年は御柱行事が長野県のいたるところで繰り広げられる。


漆器の宿場

2016-06-17 16:24:23 | 行ってきました

宿場跡の案内板
   入口(出口?)辺りからの眺め

義弟夫婦がカナダから遊びに来た。中山道を歩いてみたいとのことで、とりあえず木曽奈良井宿を案内した。久しぶりの奈良井であったが、丁度祭りの翌日、ウィークデーとあって閑散としていた。
町並みは江戸時代そのものだが、かの時代でももう少し人出はあったろうと思われる。

ここは比較的平坦な宿場で、約一キロも町並みが続く長いところです。木曽平沢が近く、木地屋や漆器の店が多いのも特長です。3年前訪れた時、ここで正月の屠蘇器の掘り出し物を見つけ、購入したが、あいにく正月に不幸があったり、家族が山で集まる機会がなかったので、ホコリをかぶったままでまだ使っていない。

またここは水も豊富なところで、宿場のあちこちに水場が設けてある。旅人は里に出てきてまずここで喉を潤したのだろう。私も旅人気分で喉を潤してみたが、結構おいしい水であった。

    木櫛屋 今でも営業している?
    豊富な水場の一つ 鍵の手の水場
    江戸時代の風情を色濃く残す町並み


新しいのは

2016-06-09 00:46:38 | 雑感


山小屋にお客が来るというのを機に、畳を張り替えることにした。工事期間は思ったより早く、12畳分でわずか2,3日である。

畳表は青々として気持よく、畳表の葦草の香りが爽やかである。この辺りは湿気が少ないので床も乾いており、なんとも気持ちが一新されて気持ちがいい。ことわざに言われたとおりである。日本家屋の良さがでている。

畳屋さん橋着替えた直後、掃除機でゴミを吸いとったあと、乾拭きをしてくださいと言われた。しっかり拭いてみると、細かい粉のようなものが雑巾に着いたがその作業中も畳表のいい香りがした。この香りはなにか気分を覚醒する作用がああるのか「シャキッ」としたように思った。

昔の人はこうして日常をマンネリ化しないようにしていたのだろうか。

猫の額に咲く

2016-06-08 08:29:16 | 雑感
   

季節は春からもう初夏である。ほとんど気がつかなかったが、我家の庭とも言えないくらいの小さなスペースに、ツツジが咲いた。

もう満開である。先日八子ヶ峰に行った時にはまだ概ね蕾だった。それが里では全面的に咲き誇っていた。肥料などを施したことや、大した手入れをしたわけではないのに、満艦飾の咲きようである。

この時期、新緑で埋まる周りに映えて、なんとも豪華な色合いである。これからいよいよ夏に向かう生命力を感じさせる花の色合いであった。

新緑と静かな稜線(2)

2016-06-05 00:04:16 | 登山・ハイキング
    小屋に別れを告げて出発

小一時間まったりと小屋横で過ごし、腰を上げる。ここは山頂とも言えないくらい、なだらかな高原で天気さえ良ければ見晴らしは良い。快晴のせいか南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍と見通しは良い。ただ北アルプス一帯には雲がかかっていた。

もちろん近くの、女神湖、白樺湖はすっかり眺望が開けている。白樺湖スキー場リフト近くの昨年山菜を大量に採取出来た場所まで来たが、やはり少し早かったようだ。後一週間ほど経てば一杯出てくるだろう。快適な稜線漫歩を楽しんだ。

    こげんの向こうには御嶽山その横には乗鞍
    遠く女神湖を臨む
    眼下には白樺湖 

このコースはさすが東急リゾートが管理しているところらしく、よく整備されている。標識、コース案内、ロープが配備され実に快適である。快晴の稜線を下り、やがて再び新緑の山懐に降りてきた。

    標識は整備されている
    稜線に別れを告げる
    八ヶ岳稜線ともお別れだ
    再び林の中へ

新緑と静かな稜線

2016-06-04 07:57:34 | 登山・ハイキング
  トレッキングコース駐車場には一台だけ車が止まっていた
    登り口の標識    新緑の濃い山々

日に日に山の緑が濃くなってきた。加えて好天が続き正に「山が呼んでいる」という状況です。よく行っている東急リゾートの八子ヶ峰トレッキングコースへでかけた。昨年の今頃(正確には20日ほど遅く)出かけたら、思いがけずわらびの大群に出会ったので、今年は今頃に繰り上がっているのではという予測もあった。

快晴、少し肌寒い、さわやかな空気の中トレッキングコース駐車場に着いた。シーズン前のせいか好天にも拘らず、駐車場は閑散としており、一台しか止まっていなかった。新緑の濃い登り口からスタート、木漏れ日の中いきなりの急登で心地よい汗をかきながら、身体を動かした。

   いきなりの急登
   緑の濃い山道
   脇にロープが張られ整備されている山道
   やがて落葉松林に出る 

40分程度で稜線に出ると全面に八ヶ岳が見える。何時も見ている赤岳が阿弥陀に隠れている構図ではなく。真横から見て赤岳と阿弥陀岳が平行に並んでいる。キリシマツツジはまだ少し早く、大部分は蕾の状態だった。さわやかな高原の風が頬を撫でる。歳のせいだろう、昨年より身体はしんどい。

10分ほどで山荘アルベジオに着く。途中休憩をしている3人連れのハイカーに行き会った。ここからの蓼科山は見上げるばかりに大きい。山荘は、まだ開いておらず中も外にも人はいない。ちょっと早めだが、昼飯を取ることにした。持参の缶ビールを空ける。ゆっくりと過ごした。(続く)

    赤岳(左)阿弥陀岳(右)
    蓼科山が眼前に迫る

    阿弥陀から編笠をバックに
    山荘到着
    のんびり休憩

 

重層的小説

2016-06-02 00:16:35 | 


伊坂幸太郎「PK」講談社文庫 2012年刊

久しぶりの伊坂作品である。3部作からなる短編集であるが、表題は初めの作品名である。ワールドカップ予選の舞台で得られたPKを巡って、ちょっとした秘話が介在する。

その背景や歴史をなぞり、一方で若いころ階上から落ちてきた子供を受け止めた経歴を持つ大臣が、幹事長に圧力を加えられる。その他いろいろな登場人物が現れ小説は重層的に進行する。

帯に「古今東西の小説を見渡しても、似た例がちょっと思い浮かばないくらい、きわめて野心的にして大胆不敵。一筋縄ではいかない傑作である」とあるが、少し耄碌してきた私にはその実感がわかない。ちょっと寂しい。

何度か読めば分かるのだろうけど、その根気を持ち合わせていないのが残念だ。ただ、臆病も、勇気も伝染する、という作者の言いたいことには共感する。

上高地 写真集(3)

2016-06-01 02:05:48 | 雑感
ちょっとしつこいですが、それくらい上高地が気に入っているということでお許しください。二日目はちょっと曇りでしたが、河童橋から明神駅迄気持よく散策をしました。

    西糸屋横からの穂高連峰
    河童橋横からの穂高 少し雲が高い
    梓川右岸 岳沢湿原付近
    イワナの姿も見える流れ     時にはせせらぎとなって流れる
    林の中の散策路
    緑の中を流れる梓川
    溢れる緑の落葉松林
    緑輝く林
    右岸には木道が整備されている
    緑のトンネルを抜けて河岸に
    明神橋の河原に出る
     穂高神社奥宮に到着