遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

日展

2011-02-14 15:26:15 | 行ってきました


日展を見に名古屋栄にいってきた。

休日の事ゆえ、大勢の人で賑わっていた。
いつもながら感じるのだが、日展は洋画、日本画、彫刻、書、篆刻、工芸と分野
が広く、点数も多い。この1/5位でいいのになあ。みるだけで疲れてしまった。

疲れで年齢を感じる。年をとると論理的判断力は衰えるが、感覚的な力や、善悪
の判断力は研ぎ澄まされてくると聞いたことがある。そういえば60歳くらいの
時に見に来たときには、部屋に入って気になった作品を見て、その名前を見ると、
ほとんど金色の紙(賞の表示)が貼ってあった、という記憶がある。

今回は、人の頭で十分作品が見えないのと、感覚の衰えもあり、殆ど当たらない?
のだが、画面の隅々まで神経の行き届いているものが入賞していたような気がする。それと作品はほとんどが2m以上の大作である。

どれも素晴らしい出来で、ただただ感心してみた。スペインのトレドの街角を描
いた、四日市の教員の方(萩原さんといったか)が、作品解説をしてくれたので、
聞いてみたがおもしろかった。スケッチ旅行に行ったときの、スケッチをもとに
作品を書くのだそうだ。写真を撮ってきて再現するのかと思ったらそうではない
と言われた。画家の人には、一度頭に残った映像の再現は容易らしい。

また画面構成は、ある程度創作を加える。そこにない建物を持ってきたり、色を
配置したりする。東山魁夷美術館で魁夷自身の解説映像で、実在しない湖と森、
森と滝の組み合わせを描いていたのを思い出した。

ただありのままを忠実に写実、再現するのだけでなく、景色というパーツを組み合わせる構成力も作家の腕なのだろう。

書や篆刻は尚一層、感心するだけ。バランスの良さ、筆の運びの勢いには撃たれ
るものが多い。知っている人3名の作品を見て、終了。

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