遅いことは猫でもやる

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闇に浮かぶ赤い筋

2012-03-08 14:20:50 | 雑感

昨日の豪華ディナー

ハワイ島2日目。このコンドミニアムの敷地には猫が多い。息子が初めて来た時にはほとんどいなかったのだというが、朝ぼーっとゴルフ場を眺めていたら、3匹も目の前を横切った。
それはさて置き、スーパーで懐中電灯を(火山見物用に)仕入れ、11時頃出発。空港脇を通り一路南へ。

こんな道路がハワイ島には走っている

購入したターキードッグ(でっかい、長さ40cmはある)


三菱製風力発電機

牛も馬も牧場にのんびり

風の影響で流される枝

ひたすらまっすぐな道路が続く。豆粒くらいかと思っていたら、この島は四国の半分位あるそうだ。120マイル(180km)位走り、途中のスーパーで一休み。長さ40cmはあろうかという、サンドイッチ(ターキードッグ)を昼飯用に仕入れる。ハワイ島(アメリカ)の最南端サウスポイントへ向かう。野原の中、風力発電機(三菱製)が数十本も立つ間を抜け、牧場の中を海へと向かう。発電機は何故か廃棄されており、生きているのはわずか一列14本のみである。遮るものもなく、風邪も強いこの場所は風力発電にはもってこいだと思うのだが、止まってしまった風車にはサビが浮いていた。背の低い潅木も枝を風に流されて育ち、ここが風の強いところだと証明している。

サウスポイント風景

最南端の海岸は、10mくらいの断崖が切り立っている。船を上げるウインチがあるだけで、最南端の標識はないが、若者が釣りをしたり、侵食された岩穴に飛び込んだりして遊んでいる。海の色が真っ青で、白波が立っている。定かではないが一瞬クジラが潮を吹いているような光景を見た。潮風に吹かれ真っ青な海を見ながら、3人で一本のターキードッグを頬張った。が、食べきれない。そこから更に30マイル走ってキラウエア火山国立公園へ。

ジャガー・ミュージアム表示

火口から上がる噴煙

ミュージアムにおいてある振動計(実際に測定している)

噴火を報道している新聞(ジャガー・ミュージアム)

ゲートで入場料をとられる。一台10$、7日間有効だという。なんとも大雑把だ。しばらく走るとあちこちで水蒸気が上がっている。硫黄の匂いはしないし植物も普通に生えている。地獄谷に木が茂っているようなものだ。しばらく走ってトーマス・ジャガー・ミュージアムに着く。大きな火口が目の前に噴煙を上げている。しかし静かである。想像していた、溶岩を噴き出している活発な活動はなかった。この博物館の映像では躍動していたが・・・。

駐車場

駐車場の端にある侵入制限の表示

溶岩がそのまま固まった平原。ゆるやかな斜面を下りてきている。

まあ大した感動もなく、そこから、溶岩が海中に落ちると云われる、ビューポイント目指して更に20マイルほど迂回する。息子の情報によると道が行き止まりになっていて、警備員が駐車場で整理をしているはずだという。少し間違って遠回りをしたが、それらしきところについた。車を置いてしばらく歩くと、一面溶岩流の固まった岩原に出た。だが近くの海中から水蒸気は上がっていない。説明員らしき男女がロープで囲われた中に、座っている。
無駄足だったかと諦めかけたところ,陽が落ち暗くなり始めた。すると遠くの斜面の噴煙の周りがぼーっと赤くなり始めた。暗くなるのと反比例して、そのあかさは輝きを増し、とうとう真赤な溶岩流が輝きだした。時折、何かが燃えるのか、大きな炎があがる。幻想的である。「地球は生きている」という映画を中学生の頃見たが、地球に生命力を感じた。足下を懐中電灯で照らしながら帰る。見あげれば、星が一杯瞬いていた。

夜空に瞬く溶岩流

帰りは北回りで、ヒロ経由で3時間以上走り続ける。途中ピザ屋で腹ごしらえをして、帰着したのが11時、本日は正味12時間の旅であった。息子が一手に運転してくれるので助かる。