今週、家の周りでは桜が満開となった。
市内の公園のソメイヨシノが見事である。豊満な花房は重量感さえ感じる。あでやか、艶やか、何といって表現してよいのだろう。まさに春爛漫と言う表現にぴったりだ。
さまざまのこと思い出す桜かな 芭蕉
初桜折りしも今日はよき日なり 芭蕉
夕桜家ある人はとくかえる 一茶
久方の 光のどけき 春の日に しずこころなく 花の散るらむ 紀友則
華々しさの中にも、人の心や時の移り変わりを感じる日本人の繊細な心遣いを改めて感じる。今の年齢になって、初めて実感として、爛漫の花の陰にある寂しさを味わえるようになってきた。日本人の感性はは素晴らしい。