遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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おもいあたって

2005-06-24 15:03:28 | 雑感
七月から、ロータリークラブの会長になるのでその準備で、話材を集めていたら、なかなか深い話に出会った。のでおすそわけです。

24. 結婚について 宮城野昌光著 「管仲」より

中国、春秋(紀元前650年頃)の時代、覇王といわれた斉の恒公に仕えた名宰相管仲が娶った梁娃(りょうあい)の話です。父の有力な商人であった梁庚(りょうこう)が、娘の結婚の話を聞いて次のように娘に話をします。「娃のほかに娃はいない。娃は他人の人生を真似ることはできず、他人も娃の人生を真似られない。この時代、この時、この所に生きている独りとは、どういうものであるかを考え、そういう独りが、独りでは生きられないことを想い、この世には、上には上があることを識れば、下には下があることがわかるようになる。そこで志が定まる。志のない結婚は不幸を招くだけだ。富も名誉も幻と思ったほうがよい。幻に嫁してはならぬ。」

このことばは、シカゴで100年前に始まったロータリークラブのスタートのときをおもいださせ、ふわふわと毎日を送っている私自身にも語りかけているようにも思えます。


25. 結婚について宮城野昌光著 「管仲」より

「結婚するまでは相手を見ていれば良い。が結婚すると相手は消える。何かがあるはずだと想ってはならぬ。結婚には何もない。婚儀とは互いを打ち消す儀式であるといってよい。そこで無にならないと、有は生じないのではないか」「結婚とは個と個が寄り添うことであるが、ふたつの個が家のなかに在るのではなく、ふたつの個が融合して、あらたな個とならねば、家という意義は生じない。判りやすくいえば、娃はわたしの女(むすめ)であり続ければ、管仲どのの妻となっても、ほんとうの伴侶になれない」


25. 結婚について 続き

「そなたは南陽一美しいといわれているが、それは南陽しか照らせない光源でもある。そなたの夫の管仲どのは、いつか天下を照らす光源となろう。ゆえに、そなたは、管仲どのの内を照らせ。うぬぼれて、外を照らそうとしてはならぬ。」