「ハンター・キラー」、最近は潜水艦を扱った映画でスカを引いていたが「レッドオクトーバ」以来久々の面白さ。
ストーリは21世紀のアリステア・マクリーン風の海洋冒険アクション映画(トム・クランシーの「レッド・オクトバーを探せ」と「レッド・ストームライジング」を足して2で割った様でもある)で、潜水艦の密室緊張感と「ナバロンの要塞」風のコマンド部隊の活躍に敵味方の潜水艦艦長の信頼感とかがテンコ盛り、加えてハリウッド映画の特色であるテンポの良さ、等々で所謂男性向け映画の真骨頂みたいな作品。
〔内容〕 ロシア近海で米海軍原子力潜水艦が姿を消す。すぐさま“ハンターキラー”と呼ばれる攻撃型原子力潜水艦アーカンソーが捜索に向かう。艦を率いるのは現場たたき上げの異色艦長ジョー・グラス。やがてロシア国内でクーデターによりロシア大統領が監禁されたことが判明。米国大統領は、未曽有の危機を回避するため、ネイビーシールズの地上偵察部隊とアーカンソーの連携によるロシア大統領の救出を決断。しかしそれはアーカンソーにとっては、機雷原とソナー網が張り巡らされた絶対不可侵のロシア海域に潜航しなければならないというあまりにも過酷なミッションを意味していたのだが…。
終わった後で拍手がパラパラ出た。(終演後の拍手を聞いたのは40年位前の「ベン・ハー」以来だと思う)
「オーヴァーロード」
〔内容〕 連合軍によるノルマンディー上陸作戦が開始された直後、第101空挺師団が極秘任務を帯び、ドイツに占領されたフランスのとある小村を目指していた。目的は村にある教会の電波塔を破壊すること。しかし待ち受けるドイツ軍の激しい攻撃に遭い、輸送機は次々と撃墜されてしまう。そんな中、かろうじて降下に成功したエド・ボイス二等兵は、作戦の指揮をとるフォード伍長とともに教会を目指す。その道中でクロエという女性と出会い、村人たちがナチスによって教会へ連行されていると知らされるのだったが…。
「ナバロンの要塞」とゾンビ映画を組み合わせるとこんな作品になるという事か。
まぁそれなりに楽しめたが、こちらはマクリーンにはとても届かずに二度目は結構。
ところで本日の映画館は池袋の新文芸座、ここは結構立派なスクリーンと良質な音響と快適な座席にそこそこの広さの映画館で、少々遠くて不便ながら時々こんな当たりに遭遇するから贔屓にしている。
なお今回のプログラムは今年の4月と5月に日本公開された作品だから準新作ともいえる。
【公式】『ハンターキラー 潜航せよ』4.12(金)公開/予告編