このプログラムのカテゴリを「映画」とすべきか「テレビ番組」とすべきか迷ったが、内容があまりにも偉大なのでごらんの様にカテゴライズした。
〔内容〕
1942年夏、ジョージア州トコア基地で激しい訓練に励むE中隊の兵士たち。だが、指揮官ソベルのやり方は反感を招き、隊員は副官のウィンターズに信頼を寄せる。2年後、E中隊はノルマンディの上空にパラシュートで降下、侵攻を開始するが、それは厳しく長い戦いの始まりだった…。
詳細はこちらをー> http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239340
全10話を見終えて、満足感と幸福感を十二分に堪能させていただいた。
簡単に言えば、米国101空挺師団E中隊が「ノルマンデー上陸作戦」、「マーケット・ガーデン作戦」「バルジの戦い」を経てドイツのベルヒステガーデン占領までを実話をベースにした実話タッチの戦争ドラマ。
一番好きなエピソードは第六話「衛生兵」で、アルデンヌの森で孤軍奮闘する衛生兵が主人公の物語。まるでノンイクションみたいにリアルで、加えてバストーニュの野戦病院の看護婦との淡い恋も良かった。
しかしこのエピソードの最後は残念なことに、砲撃による病院の倒壊での看護婦の死を暗示して終わる。この時の”ドク”と呼ばれてた若い衛生兵の表情が何とも印象的。
また画面の色も彩度を抑えたくすんだ色調でますますリアルな映像となっていた。CGもおそらくは多用されていたと思うけれども殆ど気にもならなかったし、画面は終始ドキュメンタリーの様であった。この映画は、スピルバーグとトム・ハンクスが製作陣に名を連ねているので、「プライベート・ライアン」のDNAを受け継いでいるが、「バンド」はこれよりは圧倒的に良いと思う。
久々の大作で満腹。