▲格天井春菊文
古く江戸時代から能衣装に用いられてきた唐織(からおり)技法の
袋帯をご紹介します。
能衣装は豪華絢爛さが目を引きますが、舞台での複雑な動きにも
耐えられるよう軽量化も要求されるところです。
そこで、考案されたのが唐織です。立体感があり、豪華な織上がりの割には
非常に軽く仕上がっているのが特徴です。
刺繍のような立体感のある模様を織り出すために、絵緯(えぬき)と呼ばれる
模様を折る糸には撚りのかかっていない手引きのダルマ糸を使用します。
▲高台寺金襴牡丹唐草文
▲桜華文
▲春寿枝垂桜文