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江戸小紋


▲江戸小紋で十二支を染めた衝立
鈴鹿市の伊勢型紙技術保存会が主催する「伊勢型紙と江戸小紋展」が本日22日まで三重県立美術館で開催されています。
伊勢型紙の技術者から突彫の南部芳松、錐彫の六谷梅軒、錐彫の中島秀吉、道具彫の中村勇二郎、児玉博、縞彫の城ノ口みゑの6名が、また江戸小紋の技術者からは小宮康助と康孝父子が重要無形文化財保持者いわゆる人間国宝に認定されています。
これだけ多くの人間国宝を輩出しながら、伊勢型紙と江戸小紋の地元三重県での一般的な評価は決して高いとはいえません。私たち着物に関わる者が、技術の伝承のためにもっと真剣にPRする必要を感じます。

▲群馬県指定重要無形文化財保持者 藍田正雄氏
今回の展示には、群馬県から藍田正雄氏が江戸小紋染めの実演のために来場されています。温厚な人柄のなかにも、藍田さんの仕事に対する真剣な眼差しを感じることができました。この分野では、近い将来人間国宝に認定されるであろう最高の技術をもつ生粋の職人です。

▲稲穂柄の藍染江戸小紋
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