函館の西部地区、金森赤レンガ倉庫の近くに、気になる柱を一本見つけた。
足をかけられるようになっているところを見ると、これは電柱だろうか?
でも、電柱って普通は円柱形のはず。これは角錐形だけど・・・。
実はこれ、1923年(大正12年)10月、現在の「北海道電力株式会社」の前身である「函館水電会社」が建てた電柱で、現存するコンクリート電柱では日本最古の物である。
高さは10m、底辺が47㎝四方、上辺が19.5㎝四方の鉄筋コンクリート製で角錐形という珍しい形となっている。
この電柱は、1921年(大正10年)4月に発生した大火の復興事業の一環として設置されたもので、当時の電柱は、今もたまに見かける木製の物が主流だったのが、当時頻発していた火災を考慮して、鉄筋コンクリート製の電柱を設けたとされている。
現在は同形の物はこれ一本であるが、これが設置された後に、同形の電柱が建物をはさんで建てられたことから、「夫婦電柱」と呼ばれて市民の話題となったことがあったという話もあるという。
なるほど。色々な「最古」とか「発祥の地」があるものなんですね。
歴史のある函館ならではの話だと思います。
因みに、財務省制定の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」によると、配電用の鉄筋コンクリート柱の耐用年数は42年とされているのだけど、この電柱は、その倍以上の年が経過しても、今なお現役として頑張っています。
今現在も電柱として働き続けてるのですから道にあるのが当たり前でしょうが、よくぞ残り続けていますね。
最古の電柱も凄いですが、この電柱に気付いたナナマガラーさんもなかなかだと思います。
ぼけぇーと口を開けながら歩いていたら気付きませんよね。明日から気をつけようと思います(苦笑)
そうなんですよね。
こういう物って、普通に見聞きするだけだと、「あ、そうなの」で終ってしまうだけの可能性もありますけど、実際にその歴史を踏まえて考えると、いかに凄いことかって実感させられます。
>最古の電柱も凄いですが、この電柱に気付いたナナマガラーさんもなかなかだと思います。
いえいえ、物の存在はどこかで聞いたことがあったのですが、どこにあるのかを知らなかったので、見た瞬間、大変興味深く感じた。それだけのことです。
>ぼけぇーと口を開けながら歩いていたら気付きませんよね。明日から気をつけようと思います(苦笑)
Mintさんの場合、ぼけぇーと口を開いている姿を、天使さんに隠し撮りされている可能性もあるんじゃないですか?
どうぞお気を付けください。
この電柱、NHKのクイズ番組で取り上げられてました~。
函館と聞いて、いつかナナマガラーさんのブログに出てこないかな、なんて期待していたんですよ♪
今も現役で使われているということに、驚きましたし、他の電柱も大切にメンテナンス等すれば、もっと持つのかな、なんて思ってしまいました。
そんなことがあったんですね。
全く知りませんでした。
期待までしていただいてたということで、ありがとうございます。
本文でリンクさせた、耐用年数に関する資料というのは、たまたま仕事で使うことがあるので知っていたのですけど、この電柱に限らず、メンテナンスさえしっかりしていれば、まだまだ使えるという物は結構多いようです。
そういう意味では、物を大切に扱うことの大事さを伝える役割も、この電柱は担っているのかもしれませんね。