
今日は、函館市郊外の、余り知られていない旧跡をご紹介。
先日、「五稜郭」について紹介しましたが、タイトルのとおり、「五」があれば「四」もあるということで、その名も「四稜郭(しりょうかく)」という史跡です。




「五稜郭」と違い、全景を写すことのできる展望スポットが近くにないため、部分的に撮影する形となりました。ご了承ください。
この「四稜郭」は、1869年(明治2年)の箱館戦争時に、五稜郭の北東約3㎞の丘陵上に、主戦場となる函館近郊を一望でき、また同時に五稜郭および鎮守府である東照宮を防御することが可能であるということで築造された施設で、「洋式築城法」に基づいて作られた土塁である。
同年4月下旬から脱走軍兵士や付近の住民を動員して、昼夜兼行の工事により短期間で完成したが、突貫工事だっただけせいもあって、土塁としては脆弱であり、立て篭もるには手狭で井戸等の設備も存在せず、新政府軍の総攻撃により、わずか数時間で陥落したと言われている。
しかしながら、土塁は保存が良好なまま残っていたことなどから1934年(昭和9年)国の史跡に指定され、現在に至っている。
函館市郊外の「陣川町」という地区にあり、交通機関はそんなに便利ではないため車でなければ行くのは困難であるものの、歴史ファンを中心に根強い人気のあるスポットのようである。
因みに私は、函館に来るまで、名前すら知りませんでした。

さて、上で書いた、四稜郭が所在する町の名前、「相棒」ファンなら思わず反応してしまう名前ではないでしょうか?
「陣川町」。そう、劇場版にも登場した、原田龍二さん演ずる熱血経理マン、陣川警部補を連想させられる名前で、私も地図で見て、真っ先に反応しちゃいました。(笑)
四稜郭の近くには、写真のような温泉施設もあり、結構賑わっています。
勿論私も入ってきました。
古き良き時代の銭湯のような風情があり、なかなか心地よかったです。