「相棒」小樽ロケ編最終章です。
(前回までの続き)
事件は何とか解決し、小樽へやって来た目的も何とか果たすことができた工藤伊佐夫であったが、そんな彼に、沙雪の母・みどりがかけた言葉は、「怪我が治ったら東京へ帰ってください。そして、もう二度と来ないでください」という冷たいものであった。
東京への帰路、新千歳空港へと向かう列車の車中で、「自分の人生を否定された今、私はどうやって生きていけばいいのか・・・」と涙ながらに述懐する工藤には、さすがの右京と薫も、かける言葉がなかった。
やがて列車は一駅、二駅と過ぎ、小樽を出発して三つ目の駅、朝里に到着した。
その時である。列車がホームに到着し、工藤達がふっと窓の外を見ると、なんとそこには沙雪の姿が。
それも、埠頭で工藤から受け取った画集を、一度はその場に放り捨てたにも関わらず、しっかりと胸に抱きかかえて・・・。

ということで、Season2第16話「白い罠」のラストシーンで登場するのが、この「朝里」駅。
JR函館本線で、小樽から札幌方面へ向かう際、三つ目の駅である。

「朝里」という地名の由来は諸説あるが、アイヌ語で、「浜の草地」を意味する「マサリ」という言葉が訛ってこの名前になったとする説が有力らしい。
実際、この駅のすぐ裏は日本海である。

駅のホーム。
劇中で沙雪が立っていたのは、大体この辺りである。
「オフィシャルガイドブック」に掲載されているインタビューによると、薫役の寺脇さんは、撮影の際、沙雪役の前田愛さんがここに立っていたのを見て、「本当にいたー!」という思いから、つい涙ぐんでしまったのだという。
自分の人生を否定されたと思っていた工藤が、自分を追いかけてきた沙雪の姿に感激の涙を流すのを見て、「どうやら、あなたの人生は否定されたわけではないようですね」と優しい言葉をかける右京。
そんな感動の名シーンが撮影された現場なのである。

少し拡大。
写真の「太田医院」の電柱看板も、劇中で確認できる。

駅前通りの一軒家。
劇中では、ホームからのシーンの他に、上からホームを見下ろすシーンもあるが、その両方で、このお宅も確認できる。

ホームから札幌方面を望む。
ホームでのシーンは、出発する列車を沙雪が追いかけ、最後は立ち止まって見送るシーンで終っている。

駅の待合室。
平成11年3月までは窓口業務が行われていたが、現在は無人駅となっている。

無人駅とはいえ、このように自動改札機が設置されているというのは、さすが札幌圏といったところか。
というわけで、五回に亘った「相棒」小樽ロケ編はこれにて終了。
次のロケ地巡りは、多分夏になると思いますが、じっくりと計画を練って、成果を挙げられるよう頑張ろうと思います。
(前回までの続き)
事件は何とか解決し、小樽へやって来た目的も何とか果たすことができた工藤伊佐夫であったが、そんな彼に、沙雪の母・みどりがかけた言葉は、「怪我が治ったら東京へ帰ってください。そして、もう二度と来ないでください」という冷たいものであった。
東京への帰路、新千歳空港へと向かう列車の車中で、「自分の人生を否定された今、私はどうやって生きていけばいいのか・・・」と涙ながらに述懐する工藤には、さすがの右京と薫も、かける言葉がなかった。
やがて列車は一駅、二駅と過ぎ、小樽を出発して三つ目の駅、朝里に到着した。
その時である。列車がホームに到着し、工藤達がふっと窓の外を見ると、なんとそこには沙雪の姿が。
それも、埠頭で工藤から受け取った画集を、一度はその場に放り捨てたにも関わらず、しっかりと胸に抱きかかえて・・・。

ということで、Season2第16話「白い罠」のラストシーンで登場するのが、この「朝里」駅。
JR函館本線で、小樽から札幌方面へ向かう際、三つ目の駅である。

「朝里」という地名の由来は諸説あるが、アイヌ語で、「浜の草地」を意味する「マサリ」という言葉が訛ってこの名前になったとする説が有力らしい。
実際、この駅のすぐ裏は日本海である。

駅のホーム。
劇中で沙雪が立っていたのは、大体この辺りである。
「オフィシャルガイドブック」に掲載されているインタビューによると、薫役の寺脇さんは、撮影の際、沙雪役の前田愛さんがここに立っていたのを見て、「本当にいたー!」という思いから、つい涙ぐんでしまったのだという。
自分の人生を否定されたと思っていた工藤が、自分を追いかけてきた沙雪の姿に感激の涙を流すのを見て、「どうやら、あなたの人生は否定されたわけではないようですね」と優しい言葉をかける右京。
そんな感動の名シーンが撮影された現場なのである。

少し拡大。
写真の「太田医院」の電柱看板も、劇中で確認できる。

駅前通りの一軒家。
劇中では、ホームからのシーンの他に、上からホームを見下ろすシーンもあるが、その両方で、このお宅も確認できる。

ホームから札幌方面を望む。
ホームでのシーンは、出発する列車を沙雪が追いかけ、最後は立ち止まって見送るシーンで終っている。

駅の待合室。
平成11年3月までは窓口業務が行われていたが、現在は無人駅となっている。

無人駅とはいえ、このように自動改札機が設置されているというのは、さすが札幌圏といったところか。
というわけで、五回に亘った「相棒」小樽ロケ編はこれにて終了。
次のロケ地巡りは、多分夏になると思いますが、じっくりと計画を練って、成果を挙げられるよう頑張ろうと思います。