
道民であれば、ニュース映像とかで見たことがある方も多いと思われる場所。
JR釧路駅から南方へ直進した所にあるロータリー。
私は何とか慣れましたが、初めての人などは、どう通行してよいかわからず、立往生したり時計回りにグルグルしてしまったりすることもあるようです。

ロータリーの手前(上の写真では奥)にある大きな橋。
「幣舞(ぬさまい)橋」という、釧路川に架かる全長124.0メートルの橋です。
1889年(明治22年)、全道一長い有料の民営木橋として架けられた「愛北橋」と呼ばれた橋がこの橋のルーツとされており、この「愛北橋」が1898年(同31年)に落橋してしまったことから、1900年(同33年)、国によって初代の幣舞橋が誕生しました。
かの石川啄木も、1908年(同41年)の釧路来訪時には、釧路駅からこの橋を渡って下宿へ入ったとされています。
現在の橋は五代目ですが、先代の橋が、美しいヨーロッパスタイルで話題を呼んでいたことから、現在でも、札幌の「豊平橋」、旭川の「旭橋」と並ぶ、北海道の三台名橋とされています。
橋の名前は、アイヌ語の「ヌサ・オ・マイ」(幣場(神様を祀る場所のあるところ))が由来とされています。

ロータリー側からJR釧路駅方面へ。

この橋は、著名な彫刻家四名の手による裸婦の像が設置されていることでも知られています。
この「春」の像は、舟越保武氏の手による「若葉が萌えいずる雪解けの季節」を表現した像。

「夏」の像。
佐藤忠良氏の手による「さわやかな風を受けて羽ばたく若々しさ」を表現した像。

反対側に回ってみましょう。

「秋」の像。
柳原義達氏の手による「迫りくる厳しい冬に立ち向かう精神と緊張感」を表現した像。

そしてこの「冬の像」は、港文館前や函館の啄木小公園に設置されている石川啄木像でも知られている本郷新氏の手によるもので、「寒さと冬をはねのけて春を待ち望む心」を、表現しています。
この四体は「道東四季の像」とされ、市民の寄付金で制作された、国内初の橋上彫刻です。