
釧路市郊外にある公園。
どこにでもありそうな広場のようですが・・・、

ここもまた、釧路の歴史上大きな意味を持つ場所。
「貝塚公園」とありますが、「東釧路貝塚」という、縄文時代早期(約七千~八千年前)、前期(約五千~六千年前)にかけての土器が出土した場所で、出土された土器には、「東釧路Ⅰ~Ⅴ式土器」の名称が付与されています。


昭和45年(1970年)に史跡指定された貴重な場所ですが、言われなければ普通の広場ということで、私などは、「アメリカ横断ウルトラクイズ」の名物形式だった「バラマキクイズ」をやると面白そうだなんてことを思ってしまいます・・・。

しかし、そこは史跡指定されている場所。
このように、竪穴式住居跡もあります。


竪穴式住居跡の他に墓跡もあり、その墓跡からは、北海道では最も古いとされる縄文時代早期の人骨が発見されています。


公園入口にある表示板によると、この辺りが貝塚の跡地のようです。
代表的な貝類としては、アサリが最も多く発見されていますが、他にはカキ、オオノガイ、アカガイ、また、ニシン、ブリ、スズキ、サメなどの魚類や、トド、オットセイなどの獣類も発見されたそうです。

昔ながらの屋根造り。
休憩できる東屋のようなものではありませんが、趣深いものを感じます。

展望台というわけではありませんが、JR根室本線東釧路駅周辺の住宅街と、遠くは釧路川を一望できます。

「貝塚公園」の場所はこちらですが、割合平坦な住宅地が続く地域にあって、貝塚のあった台地だけが、宅地開発の影響を受けずに残されているように感じます。
史跡指定されている場所ですので、これからもそれは変わることはないでしょう。