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北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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霧多布岬

2020-09-20 19:33:18 | 釧路&釧根地方

四連休二日目。

天候もよく、気温もまだまだ高めということで、ちょこっと遠出してきました。

順不同になりますが、行った先を紹介していきます。

 

 

浜中町にある「霧多布(きりたっぷ)岬」。

「霧多布」という地名は、アイヌ語の「キタプ」(茅を刈るところの意)に由来しているとされ、対岸にある「琵琶瀬(びわせ)」という場所ににアイヌ集落があった頃、この地で茅を刈ったことに因んでいるとのことです。

現在は、役場をはじめとする公共機関や商店街などがある、浜中町の中心部となっている地域で、1701年、松前藩が「キイタップ場所」を開いたのが、現在に至る浜中町のはじまりとされています。

写真の看板は、この地が、新垣結衣さん&生田斗真さん主演の映画「ハナミズキ」のロケ地として使用されたことを解説しています。

 

 

岬の先端までは、遊歩道を結構な距離歩いて行くことになります。

 

 

途中、灯台が1基設置されています。

 

 

「湯沸(とうふつ)岬」というのは「霧多布岬」の正式名称で、写真の灯台は、看板のとおり、昭和26年(1951年)に設置された、歴史ある灯台です。

因みに、「湯沸」という地名は、アイヌ語の「ト・プッ」(沼の口)に由来すると言われています。

 

 

 

ですが、これは、ただの灯台ではありません。

「恋する灯台プロジェクト」という、「一般社団法人日本ロマンチスト協会」と「日本財団」が共同で実施する、灯台を「ふたりの未来を見つめる場所」として定義し、「ロマンスの聖地」として位置付けるプロジェクトの対象とされているのです。

(詳しくはこちらを)

 

 

灯台を過ぎ、岬の先端を目指します。

途中で撮った風景を何枚か。

 

 

 

ここは、記念写真を撮る人が多く、私のように、一人で行って看板を撮るだけの人は、記念写真を撮る人が途絶えるのを待つのがなかなか長くなります。

それもまた醍醐味だったりしてますけどね。

 

 

 

 

ようやく先端に到達。

そこにあったのは、北海道の名付け親として知られる、かの松浦武四郎の歌碑。

「かねてより あらきしほ路と きいたふの 島根にたかく よする志らなみ」

という歌で、「きいたふ」という地名が登場しています。

松浦武四郎がこの地を訪れたことは、「納沙布日誌」という日誌に残されており、「アシリコタン」という集落に宿泊、二日間滞在したとあります。

 

 

 

 

今日は天候もよく、波も穏やかでしたが、先程の歌には、ここから見える断崖と、打ち付ける波の荒々しさが表現されているということなのでしょうかね。

 

 

岬の先端から離れたところに、もう一つ、「きりたっぷ展望台」という小さな展望台があります。

 

 

ここは北緯43度なんですね。

「北緯43度」と聞くと、私が子供の頃に流れていた「とんがりコーン」のCMソングを思い出します(ピンとくる方どれだけいらっしゃるかな?)。

あのCMソング、ずっと、「ウルトラマン80」の主題歌で有名な「TALIZMAN」だと思っていたのですが、「トランザム」というグループだったんですね(関係ない話ですみません)。

 

 

先程の湯沸岬灯台方面。

 

 

反対の根室市方面。

 

 

岬の周辺は道立自然公園に指定されており、国定公園化に向けて手続きが進行中だそうです。

 

 

※ 9月21日7:15写真追加

 

「湯沸岬灯台」が、根室市の「花咲灯台」に似ているとのコメントを頂きましたが、実は昨年、花咲灯台に行っていて、写真を紹介していませんでした。ここで紹介します。

 

 

 

なるほど、確かにそっくりですね。

言われてみれば、あちらこちらで同じようなデザインの灯台を見かける気がしますね。

コメント (2)
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