札幌発函館行き高速バスの休憩地点の一つ、樽前サービスエリア。
駐車場から展望台に向かって階段を上って行くと、熊のオブジェが出迎えてくれます。
向こうに見えるは、標高1,041mの活火山、樽前山。
今日は天候も良く、しっかりと見渡せます。
道央自動車道の「有珠山(うすざん)SA」。
函館~札幌間の「高速はこだて号」は、ここで休憩を取ります。
ここは、その名の通り、有珠山に最も近いSAなのだけど、この日は、いつになく綺麗に見えます。
こちらが、活火山である「有珠山」。
標高は737m。約2万年前に形成されたと考えられており、近年では、2000年3月~4月に、周辺地域に甚大な被害をもたらす大規模噴火が起こっています。
こちらの山は、「昭和新山」と呼ばれる山。
標高は398mで、1943年の有珠山の噴火による畑の隆起に端を発し、その後二年余りでこのような山が形成されたものです。
有珠山と同様、気象庁による常時観測火山に指定されており、有珠山が、山頂までロープウェイが運行しているのに対し、こちらは、山への立ち入りが禁止されており、特別な許可がなければ入山することができません。
これら二つの山は、「支笏洞爺国立公園」の地域内にあって、「日本の地質百選」に選定されており、また、周辺地域が「洞爺湖有珠山ジオパーク」として「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されている。
SA内にある大きな碑。
詩のような一文が書かれています。
有珠山に関する物ではないですが、これは、かの宮澤賢治の詩で、刻まれている碑文は、松前町出身で、文化勲章も受賞している書家、金子鷗亭によるものです。
金子鷗亭による碑文は、出身地松前にある松前城や、函館市内では、函館八幡宮などでも見ることができます。
碑文に書かれている、道南地方の活火山「駒ヶ岳」。
こちらも、この日はしっかりと対岸に見ることができました。
そういや、この「駒ヶ岳」や、碑文に書かれている「噴火湾」については、まだ紹介していなかった気がするので、そうですね・・・、雪が降るまでに一度紹介記事を書きたいと思います。
最後にこれは、先述した2000年の大噴火の際に、高速道路に落下した隕石。
重さが実に80㎏もあるそうです。
(有珠山の位置と観光スポット)
白老の街中で、「ポロトコタン」の他に、もう一つ目に止まった場所をご紹介。
街中にある小さな旅館。
そう、こういう場所があるのですよ、naoさん。(←私信)
そしてそこにいたのは、白老町で応援大使を務める、引退を表明した稲葉選手。
セレモニーを見ることはできなかったけれど、本当に長い間お疲れ様でした。
もう一人は鵜久森選手。
稲葉選手の抜けた穴は計り知れず大きいと思うけど、一人一人の力で、来シーズンをより良きものにしてくれることを期待しています。
その前に、今年も頑張ってクライマックスシリーズを制覇し、ぜひ日本シリーズで・・・、そうですね、広島東洋カープとの対戦が見たいかな?
先日予鈴で紹介したこのワンちゃん。
はてさて、一体どういうワンちゃんなのでしょうか・・・?
はい、正解はこういうことでした。
ご存知の方はご存知かと思いますが、「お父さん犬」ことカイ君は、北海道のむかわ町という町の出身。
今年の春から、「お父さん」の役を息子の海斗君に譲っているが、「カイト」繋がりで、ぜひ成宮寛貴氏をソフトバンクのCMに!ということではなくて、その海斗君とは異母きょうだいに当たる「ゆめ」ちゃんが、こうしてみんなの前にお披露目されているのです。
では、一体ここはどこなのかと言うと・・・、
室蘭から苫小牧へ向かう途中、苫小牧の一つ手前にある「白老」という町の「ポロトコタン」という場所。
アイヌ民族の歴史や文化に関する物が多数展示されている施設です。
出入口で来訪者を迎える大きな像。
「コタンコルクル」とは、集落の長、村長のことです。
園内にいる二匹のクマ。
まるで神社の狛犬のようです。
園内に幾つかある建っている、民族の住居を再現した建物。
中はこのようになっていて、この中で、民族の伝統舞踊や歌、楽器の演奏などが披露されたりします。
私も、30分程の短い時間だったけど、観てきました。
ポロトコタンの側にある「ポロト湖」。
陽が傾くのが早くなってきた(これを撮ったのは午後3時ごろ)けれど、こうして湖面に映える太陽が、何とも言えず神秘的な雰囲気を醸し出しています。
水も本当に綺麗。
なかなかの雄大な景色です。
園内探索の締めは、少し熱くなった体を冷ますためのソフトクリーム。
よもぎ味で、初めて食べた味だけど、美味しく頂けました。
地球岬からバス停へ戻る途中、下り坂の道中でこんな光景に出合った。
向こうに見えるのは、平成10年に供用開始された海上橋「白鳥大橋」。
車では通ったことはないのだけど、一度間近で見てみたいという思いはずっとあったので、こんな感じで見ることができる場所があったというのは、今回の旅の大きな収穫だったと思う。
ということで、バスを乗り継いで近くまで行ってきました。
展望台があるそうなので、階段を登って行きます。
展望台からの光景。
白鳥大橋が渡っているのは、川でも湖でもなく、海なのです。
室蘭は鉄鋼産業を主流として発展してきた工業の町。
全盛期に比べるとかなり下火になってしまっているけれど、伝統ある産業がしっかりと町を支えていることに変わりはありません。
反対側には、こうして石油の備蓄基地も見ることができます。
白鳥大橋を離れて室蘭駅へ戻る途中に、こんな物を見つけました。
白鳥大橋をバックに飛び跳ねるクジラです。
室蘭周辺の海は、イルカ、クジラなどの海洋哺乳動物に出合える機会の多い場所としても知られていて、海上でのウォッチングも、観光メニューの一つとして高い人気を呼んでいるのです。
普通列車の車窓から見つけたガスタンク。
室蘭は、室蘭大谷高校(現・北海道大谷室蘭高校)がサッカーの強豪としても知られていますが、このような物も、洒落ていていいなと思います。
いきなりだけど、最後に紹介したいのがこのノート。
実は、小学校3年生から4年生にかけての春休みの時に、私と同じ職場にいた伯父を頼って、自由研究で、室蘭に関するレポートを作っていたのです。
工業地帯や地球岬などもさることながら、当時まだ事業が始まったばかりだった白鳥大橋も、伯父からパンフレットをもらって、それをもとにレポートを作成していたので、あの時に調べた場所が今ではこうなっているというのを見ることができたというのは、感慨深いものがありました。
2月に実家へ帰った際に見つけたので、そのまま持ってきていました。