自在コラム

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☆ワクチン3回接種が世界のスタンダ-ドになるのか

2021年07月31日 | ⇒ニュース走査

   かつてないほどの感染規模だ。石川県での新型コロナウイルスの新規感染者がきのう30日で110人となった。前日29日は94人、28日は119人だった。人口112万人の県でこれだけ感染者数が増えてくると心穏やかではない。政府はきのう石川県を「まん延防止等重点措置」の対象に適用すると発表した。適用地域は7月の感染者の7割を占める金沢市で、期間は8月2日から31日の30日間。

   県はすでに市内の飲食店に対して営業時間を午後8時までに短縮するよう要請しているが、今回の措置適用を受けてこれを31日まで延長する。兼六園などの県の施設も休館となる。石川県の「まん延防止措置」適用は前回(5月16日-6月13日)に次ぎ2回目だ。夏の暑い夜、また家飲みの日々が続く。

   先日26日のブログで取り上げた「ワクチンパスポート(予防接種証明書)」がきのう自宅に郵送で届いた=写真・上=。これを入国時に提示すると、隔離措置などが免除される。このパスポートが通用するのは現在、ドイツ、イタリア、オーストリア、ポーランド、香港など12の国・地域。外務省は相手国の確認を取り、範囲を広げている(外務省公式ホームページ)。パスポートの申請を思い立ったのは、ワクチンの2回接種を終えた知人たちと海外旅行に行こうかとオンランでやりとりをしたことがきっかけだった。それは、コロナ禍でのニューノーマル(新常態)に息苦しさを感じ始め、何かで突破したいとの単純な動機だったのかもしれない。

   このワクチンパスポートを手にして、世界への移動の自由を確保したとの気持ちがあったが、それもつかの間、ニュースを見て、さらなる「コロナの障壁」を知ることになる。BBCニュースWeb版(30日付)は「Coronavirus: Israel to give third jab to people aged over 60」の見出し=写真・下=で、イスラエルでは8月1日から60歳以上の市民を対象に、ファイザー製のワクチンの3回目接種を開始すると伝えている。記事によると、時間が経つにつれて免疫力が低下することから、5ヵ月前に2回目の接種を受けた60歳以上の市民を対象に3回目の接種を順次行う。

   イスラエルは国民の59.2%が接種を完了している(30日付・ロイター通信まとめ)。世界でもっとも早くワクチン対応をしたモデル国として評価されている。そのイスラエルが2回接種の5ヵ月後にさらに3回目を始めるとなると、これが世界の基準になるのではないだろうか。つまり、いまのワクチンパスポートは2回接種者が利用するので、5ヵ月が経つとさらに3回接種の証明書が求められるようになるのか。さらに、ひょっとしてパンデミックが続けば、さらに4回、5回と接種が必要なのか。人類とウイルスの戦いは長期戦だ。

⇒31日(土)午前・金沢の天気     はれ


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