先日光速の貴公子アグネスタキオンが急死しました。近年一番強かった馬と言えばディープインパクトが真っ先に挙げられますが、私はタキオンが皐月賞以降も無事だったならディープに並ぶ名馬になっていたのではないかと思っています。もっとも現実には無事ではいられなかったので、無事是名馬という言葉を信じるならば常に無事であったディープインパクトこそが最強の名馬だったのかもしれません。タキオンの思い出と言えば、私にとっては何と言ってもラジオたんぱ杯3歳ステークスです。生でその強さを実感しました。私はその時エリカ賞で強い勝ち方をしたクロフネに注目していたのですが、4角でクロフネを並ぶ間もなく置き去りにしてジャングルポケットに2馬身差をつける圧勝に鳥肌が立ったものです。置き去りにした2頭も後にダービーやJC、NHKマイル、JCダートなどを勝った超一流馬で種牡馬としても成功している名実ともに名馬ですが、タキオンは明らかにその2頭を凌駕する存在でした。種牡馬においても同様で、希代の名牝ダイワスカーレットやダービー馬ディープスカイなどを筆頭に多くのG1馬を輩出しており、この点においてもジャンポケやクロフネさらにはのちに大成したマンハッタンカフェを凌駕しているように思います。
さてその偉大な名馬を父に持つディープスカイが宝塚記念で父を弔うことができるのかどうかというのが焦点となります。ここで負けているようでは海外もウォッカとの再戦も何もありません。得意の中距離で巻き返すと見るのが妥当なところでしょう。では上半期ラストの宝塚記念予想を…。
◎ディープスカイ 亡き父に勝利を捧げるか。力は明らかに上位。
○アルナスライン 長距離巧者の印象も、血統的には中距離がベスト。
▲マイネルキッツ ヒシミラクルの再現あるか?天皇賞馬に配当の妙味あり!!
△スクリーンヒーロー ここでは力上位。中距離で巻き返し
△サクラメガワンダー G1ではワンパンチ足りない印象もここへ絞ったローテが好印象
×スマートギア 条件クラスも大駆け注意