05年7月17日の北海道遠征を留萌本線乗り潰しで終えて、深川からスーパーホワイトアローで札幌へワープ。新札幌近くの銭湯で入浴して、2晩連続となる急行はまなすで本州へと戻った。はまなすには新札幌から乗車したが、増結されていたこともあり何とか席を確保して青森まで爆睡した。早朝の青森駅で息つく間もなく、津軽線乗り潰しに出向く。津軽線蟹田~三厩間は列車本数が異様に少ないので、このチャンスを逃すわけにはいかない。485系使用の普通列車で前夜の睡眠の続きを取り、蟹田へ到着。三厩行き気動車を待つ間に貨物が1本通過して行き、701系電車は通学の高校生を多く乗せて出発していった。青森方面への電車が出て行き、蟹田駅は閑散となってしまった。ホームには三厩へ向かう如何にもファンと思われる人々(当然ながら私も含まれる)が目立つのみとなっていた。
三厩行き普通はまさにファン専用列車という感じだった。途中津軽海峡線と並行して走るあたりはファンとしては興奮してしまう(なんでかはわからないが)区間だったが、それ以外は平々凡々とした景色が展開されるだけで、夏にしては肌寒いという印象しか残っていない。終点の三厩も最果ての地というところで降りてどこかへ行こうにも折り返し列車がないので、そのまま折り返すしか手はないと言ったところだ。これでは観光客など呼べるはずもなく、鉄っちゃんと沿線の高校生のためだけに数本列車を走らせているという路線といっても過言ではない。実際ローカル線の大半が高校生のために運行されているというところが多く、高校生が休みに入る時期には利用者が減るので、その補填として18きっぷが発売され、客寄せをしていることは有名な話だ。それからすると18きっぷではないにしろ、JRの戦略にまんまと引っかかり、わざわざ西から東へ出向いて乗り潰しをするために大枚を叩いている自分っていったい・・・と思ってしまう。もっとも私のような鉄っちゃんは1回きりの乗車が多いので、このような人間が年間何十人、何百人、何千人いても、さして腹の足しにはならない。さすがに何万人規模でいればそれなりの腹の足しにはなるだろうが、そこまで鉄道ファンもいてないし、いても乗り潰しをする人はそこまでいない。また、乗りつぶしに来ても安い企画切符利用が大半なので、決して儲かる旅客ではない。そう考えると何でこの路線は存続しているのだろうか?と疑問に思ってしまう。