蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

気さくな『海望@横浜・本牧』さんの「にしんの甘煮」

2013-11-23 23:17:54 | 横浜市(中区)

JR根岸線・山手駅から25分ほど歩いた所にある『手打ち蕎麦切り・海望』(うみ)さん。

「隠れ家的蕎麦屋」と言われているお蕎麦屋さんで、料理が美味しいという評判もあって仕事を終えた金曜日の夜に一人静かに訪れてみたいお蕎麦屋さんでしたが、一人で過す土曜日のお昼、「行ってみようかな?。」と思い満席&出直し覚悟で訪れてみることにしました。

お店に到着して、静かに揺れる暖簾をくぐってお店に入ると、「満席かな?。」という予想に反して先客は5名と空いていましたが、合計4つある2人掛けと4人掛けのテーブル席は全て使用している状態だったことから、5人掛けの大きなテーブル席を使わせていただくことになりました。

さほど混雑していないことからのんびり出来そうですが、こちらの『手打ち蕎麦切り・海望』さんは中休みがあるため、時間を意識しながらまず生ビールと一緒に「蕎麦屋の卵焼」と時間が掛からないだろうと思われる「ねぎぬた」をお願いします。なお、お通しは2種類の中から選択するようになっていたので、「ゲソ」をお願いします。


ビールを待ちながらメニューを眺めていると、小さい女の子を連れた3名の家族が来店して相席となりました。
相席そのものは全く問題ありませんが、小さい女の子の前でお昼からお酒を飲むのってなんとなく教育上良くないかな?なんて感じてしまい、おまけに初対面にも関わらず「こんにちは!。」なんて挨拶までされてしまい、何となく罪悪感を感じてしまいます。悪いことは何もしていないんだけど・・・。

そんなことを考えながら「ゲソ」を肴にビールを飲み始めると、蕎麦の実(?)が散りばめられた「ねぎぬた」が目の前に置かれ、早速いただいてみると、甘さ具合も程良くなかなか美味しいです。


続いて、思っていた程待つことも無く「蕎麦屋の卵焼」が運ばれてきます。
こちらの『手打ち蕎麦切り・海望』さんのメニューには「蕎麦屋の卵焼」と「だし巻き卵」の両方が並んでいて、更には小さいサイズもあることから、思わず「蕎麦屋の卵焼」と「だし巻き卵」の両方を頼んでみようかと思ってしまいますが、今回は「蕎麦屋の卵焼」(小サイズ)をいただくことにします。

その「蕎麦屋の卵焼」は硬さ具合も程好く、やや甘い味付けですがビールと一緒に美味しくいただきました。


今日は時間の制約もあり、また昨晩もお酒の席だったことから蕎麦前は軽くビール1本と2品で終わりにしようと思っていましたが、「ねぎぬた」にしても「蕎麦屋の卵焼」にしても、どちらかというと控え目な味付けで、優しさと丁寧さの感じられる美味しい料理だったことから、もう少し料理をいただいてみたようかな?と時計を見ながら迷っていると、奥さんらしき方から「何かお酒お持ちしますか?。」という悪魔のささやきが・・・。

ということで、ビールのおかわりと、時間が掛からないだろうと思われる自家製「にしんの甘煮」(小サイズ)を追加でお願いすることにしました。

「温めますか?。」と聞かれましたが、時間を節約するため常温でいただいた「にしんの甘煮」は、キラキラした綺麗な鰊で、見ただけで美味しそうです。
そして、その鰊を一口いただいてみると、程好い歯応えと、他の料理同様上品な味わいの感じられる美味しい鰊で、「こでらんに」(飲んだことのない福島県の日本酒)をいただけば良かったかな?と少々後悔です。


さて、中休みの時間が近付いてきたことから「せいろ」をいただくことにします。
いただいた「せいろ」は、やや太目で腰の強いしっかりした歯応えの麺で、蕎麦を引き立ててくれる蕎麦汁と絡めて美味しくいただきました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ち蕎麦切り・海望』さんは、一つ一つの料理から感じられる丁寧さと併せて、時々顔を見せるご主人の大らかな雰囲気が好印象で、更には、帰っていくお客さん一人一人に対して出口まで足を運んで「ありがとうございました。」と深々と頭を下げている奥さん(かな?)の、丁寧でありながらも営業的にならない自然な接客に温かさと気さくさが感じられ、「ぜひもう一度訪れたい。」と心の底から思える気持ちの良い素晴らしいお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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