蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『並木藪蕎麦@浅草』さんのねっとり濃厚な「わさび芋」

2012-10-06 23:57:42 | 東京23区(台東区)

「日本一辛い蕎麦汁」と言われている浅草の『並木藪蕎麦』さんへおじゃましました。
この『並木藪蕎麦』さんは、『池の端藪蕎麦』さん、『かんだやぶそば』さんと並ぶ藪蕎麦御三家の中の一軒で、『かんだやぶそば』さんから暖簾分けして大正2年に創業した老舗のお蕎麦屋さんです。

今日はこの後、14時から秩父宮ラグビー場でラグビーの試合を観戦する予定があり、また、「いつ行っても行列が出来ている。」という話もあることから開店時間に到着しましたが、年配の方や若い男女など、既に6名程度の方が席に着いていて、蕎麦を待っていました。

お店に入り、「お好きな席にどうぞ。」と案内されたので一番奥の調理場近く、樽酒の前に座り、壁に短冊状に貼られているメニューから「わさび芋」と樽酒をお願いします。


そうそう、ここ並木藪蕎麦さんでは一人で訪れているお客さんに、「待っている間にどうぞ。」とスポーツ新聞を持って来てくれます。しかし、新聞をゆっくり読むほどの待ち時間も無く「わさび芋」と樽酒が運ばれてきます。

「わさび芋」はねっとり感タップリの濃厚な芋でしたが、タレを掛けて混ぜるとねっとり感そのままで、ツルツルっと食べ易い柔らかい芋になります。なお、正しい食べ方は箸でちぎってワサビ醤油で食べるらしいです。


締めにいただいた「ざるそば」ですが、まず「日本一辛い」と言われている汁を舐めてみると確かに辛いです。
辛いというより、どちらかというとしょっぱいという方が近いかもしれません。
しかし、蕎麦の半分くらいを汁に付けて食べてみるとそれ程辛さを感じることも無く、抵抗感無く爽やかに喉を通り過ぎていき、美味しくいただくことができます。(さすがに、蕎麦をしっかり汁に通していただくと辛いです。)

今日はのんびりしている時間的な余裕も無いことから蕎麦前は日本酒1合&「わさび芋」だけにして、最後に「ざるそば」1枚をサッと食べてすぐに移動する予定でしたが、「ざるそば」の量がやや少な目で、また喉越しの良い美味しいお蕎麦だったことから「ざるそば」をもう1枚追加でいただくことにしました。


ということで、結局お店には30分程滞在していましたが、場所が浅草・雷門のすぐ近くということもあってか、その間、お客さんが途切れることは無く、常に満席の状態でお客さんが次々に入れ替わっています。
更に、開け放たれたままの玄関と窓から並んでいる待ち行列が見えるので、「早く次のお客さんのために席を空けないと。」と思ってしまい、少々あわただしい感じです。

そんなことを感じながら蕎麦前と蕎麦をいただいていたので、きっと集中力散漫でそわそわしながら食べていたのではないかと思いますが、美味しい蕎麦と美味しい一時を過ごすことが出来ました。

ごちそうさまでした。



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