蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『鞍馬@西荻窪』さんの「珍味いかのめぼう塩焼き」

2016-04-17 14:15:00 | 東京23区(杉並区)

所用で東京都の西部に位置する八王子を訪れたその帰り道、土日祝日は夕方まで通しで営業している『自家製粉手打蕎麦・鞍馬』さんで遅い昼食を取ってから帰宅しようと思い、急遽、JR中央本線・西荻窪駅で途中下車することにしました。

西荻窪駅から程近いお店に到着したのは、14時過ぎという昼時を終えた時間ではありましたが、2人掛けと4人掛けのテーブル席は全て埋まっていて、なかなかの賑わいを見せています。

そして、空席待ちかな?と思っていると、7人程度が座れる大きなテーブル席に運良く空席ができたことから、待つこと無く大きな石臼と相席することになりました。

席に着いてまずお酒のメニューを眺めると、魅力的な日本酒が手頃な価格で提供されていたことから、ビールは迷うことも無くパスして、まずは山形県の地酒「吟醸・出羽桜」をいただくことにします。


次に料理ですが、今日は最初から日本酒であることを意識しながらメニューを眺め、「帆立貝のひも甘辛煮」をいただこうかと思いましたが、残念ながら品切れとのことなので、すぐに出てくるであろう「伊豆わさびのかえし漬け」と「珍味いかのめぼう塩焼き」をお願いします。


最初にいただいた「伊豆わさびのかえし漬け」は、シャキッとした歯応えと程良い辛さがなかなか美味しく、旨味タップリの華やかでフルーティーな味わいの「吟醸・出羽桜」が、スイスイと進んでしまいます。


続いていただいた初体験の「珍味いかのめぼう塩焼き」は、絶妙な塩加減と少々苦味の感じられる焦げ目がとても美味しく、焼き鳥でいうなら「ハツ」(心臓)のようなプニュプニュっとした食感がまた何とも言えず、食べていて楽しさを感じる一品でした。

ちなみに、地域によって呼び方は異なるようですが、「めぼう」とは「烏賊の口」のことです。


さて、14時半を過ぎても席待ちのお客さんがいることから早めに切り上げようかな?とも思いましたが、今日はいつも以上に空腹を感じていることに加え、料理もお酒も美味しく、更には居心地が良いことから、「鴨ねぎ焼き(モモ肉)」と一緒に静岡県の地酒「吟醸・初亀」を追加でお願いします。

追加でいただいた「鴨ねぎ焼き(モモ肉)」は、ねぎのシャキシャキっとした食感とタレの甘辛具合が程良く、空腹を満たしてくれる美味しい鴨肉料理でした。また、静岡県の地酒「吟醸・初亀」は、日本酒らしい味わいとキリリと引き締まった辛口の味わいがまずまずの美味しい日本酒でした。


美味しい料理を肴にまだまだ飲んでいたい居心地の良さではありますが、1組帰っては1組訪れるという混雑振りであり、また、美味しい料理に空腹も満たされたことから蕎麦をお願いすることにします。

蕎麦をいただこうと思いメニューに目を向けると、「甘皮多めの太そば」という文字に目が止まりますが、やはり初めて訪れたお蕎麦屋さんなので「白目の標準的なそば」である「箱盛そば」をお願いします。


いただいた「箱盛そば」は、ツユを付けずにそのまま食べても美味しく食べ易い蕎麦で、蕎麦汁はやや甘目なのかな?と感じてしまう熟成した旨味の感じられる美味しい蕎麦汁でした。
また、薬味のワサビは酒の肴にもなる美味しいワサビでした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『自家製粉手打蕎麦・鞍馬』さんは、花番さんの丁寧でそつの無い接客がなかなか好印象で、休日の昼下がりを、美味しい料理とお酒をいただきながらのんびりと過ごしている年配の御夫婦が散見されることからも分かる通り、居心地の良い大人のためのお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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