蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『遊庵@五反田』さんの「たらの芽とこごみの天ぷら」

2015-03-17 17:15:00 | 東京23区(品川区)

都内での仕事を終えたその帰り道・・・。
というより、仕事を終えたその場の近くに以前から訪れてみたいと思っていたお蕎麦屋さんがあったことから、ビールでも飲んでから帰ろうと思い、暖簾を潜ってみることにしました。

暖簾を潜ったお蕎麦屋さんは、JR五反田駅から徒歩10分程度の所にある『蕎麦処・遊庵』さんで、時間が早いということもあってかテーブル席のみのゆったりしたフロアに先客の姿は無く、「どうぞ~。」との丁寧な案内を受けて2人掛けのテーブル席に着きます。

席に着いて「どれどれ」と思いながら目を向けたメニューは、定番メニューの他に手書きのおすすめ&季節物のメニュー(?)が用意されていて、その品揃えに珍しくどうしようか迷いましたが、定番メニューから「そば味噌と葱」をいただくこととし、手書きのメニューから「菜の花おひたし」をいただくことにします。


最初に運ばれてきた「そば味噌と葱」ですが、この料理を選んだのは単純な「蕎麦味噌」ではなく「と葱」という文字が付いていたからで、葱と蕎麦味噌がどのように絡んでいるのかと思いましたが、大きめに切られた生の葱に蕎麦味噌が添えられているという形で、モロキュウのキュウリが葱になったような料理でした。

そして、まずそれぞれを別々にいただいてみると、見るからに辛そうな葱はそのまま辛く、じゃあ、蕎麦味噌は甘いのかな?と思いましたがこちらもピリ辛で、「ピリ辛の蕎麦味噌を辛い葱に乗せて食べるのか・・・。」と思いましたが、いざ食べてみると新鮮さの感じられるシャキシャキっとした葱の歯応えがなかなか良い感じで、更に、辛いと思った辛さもそれ程では無く、ビールとの相性がとても良い一品でした。


この季節になると、食べたばかりなのに見掛けるとついついお願いしてしまう「菜の花おひたし」は、量も多く、軽く味付けされているのかまずまずの美味しいおひたしでしたが、鼻にツーンとくる辛さの感じる料理で、辛い料理が重なってしまったかな?という感じです。

ということで、ビールの進む料理ばかりだったということもあってサッサとビールが空になってしまったことから、福島県の地酒「生もと・大七」と「たらの芽とこごみの天ぷら」を追加でお願いします。


お酒と料理を追加する頃になると席も随分と埋まり、花番さんもフル稼働状態になったことから料理に時間が掛かるかな?と思いましたが、さほど待つことも無く「たらの芽とこごみの天ぷら」がテーブルに置かれ、併せて「蕎麦茶塩でどうぞ!。」と塩が差し出されます。

蕎麦茶塩?。
最初は聞き間違いかと思いましたが、塩の入っている器に間違い無く「蕎麦茶塩」と書いてあります。
そして、その初体験の蕎麦茶塩を舐めてみると、確かに、通常の塩ではなく蕎麦茶の味がします。


そんな、少々珍しい塩(なのかな?。個人的には初体験)でいただいた「たらの芽とこごみの天ぷら」は、ベタベタすることも無くカラっと揚がっていて、なかなか美味しい天婦羅でした。


さて、いただきたい料理は他にもありましたが、ついつい飲み過ぎてしまいそうだったので、最後に「もりそば」をいただいて今日の蕎麦前と蕎麦が終了となりました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦処・遊庵』さんは、蕎麦と一品料理の品揃えが充実していて、蕎麦のお客さんも蕎麦前のお客さんも、どちらも楽しい一時を過ごすことの出来るお蕎麦屋さんでした。

また、バタバタと忙しい状況にも関わらず雑になることの無い丁寧な接客と、温かみの感じられる柔らかい店内の雰囲気が好印象で、仕事帰りにフラッと立ち寄って、美味しい料理をつまみながら一人のんびりくつろぐことのできるお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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