蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『しながわ翁@品川』さんの「そら豆の塩茹で」

2013-04-12 23:54:11 | 東京23区(品川区)

東海道五十三次の一番目の宿場町「品川宿」。
今では最先端の高層ビルが立ち並び、東海道新幹線が停車するなど大きく発展している町ではありますが、その大きく発展している地域からほんの少し外れると、雑居ビルや古い住宅がまだまだ立ち並んでいる、昭和を感じる昔ながらの風景を見ることが出来ます。

今日はそんな品川で仕事を済ませた後、一人のんびり1週間分の疲れを癒そうと、屋形船の停泊場所近くにある『手打そば・しながわ翁』さんへと向いました。ちなみに、下の写真はお昼休みに撮影した写真です。


夜営業の開店時間に合わせてお店に向かい、暖簾をくぐって扉を開けると、2人掛けのテーブル席と4人掛けのテーブル席がいくつか並んでいる店内は想像していたよりもこじんまりしているという印象ですが、無駄の無いシンプルな作りで落ち着いた雰囲気です。

花番さんに案内され、2人掛けのテーブル席に着いて早速メニューを広げると、一品料理はオーソドックスながらも季節の料理があるなどバランスの良い品揃えで、どれも美味しそうです。

そんな一品料理の中から、瓶ビール(エビス)と一緒に「玉子焼き」と「そら豆の塩茹で」をお願いすると、「玉子焼きは2/3の小さいサイズにも出来ますが。」とのことだったので、その「2/3量」をいただくことにしました。
メニューをもう一度見直してみると、メニューの端っこに「おひとり様用」という欄があって、「鴨ロース(約半分)」、「玉子焼き(約2/3量)」、「お新香(約半量)」という一人用のメニューが並んでいます。これは、「一人で食べるには量が多いから。」という理由の他に、「色々食べたいから。」という理由にとっても良い事と思います。

さほど待つことも無く運ばれてきた「そら豆の塩茹で」は、ビールに合うおつまみの一つと思っているので、思っていた以上に量が多く嬉しい限りです。いただいた「そら豆の塩茹で」は、シンプルな一品ではありますが、茹で過ぎて柔らかくなっていることも無く、程良い歯ごたえの食感でホッと一息つくことのできる心休まる一品です。


続いて登場の「玉子焼き」。
約2/3量というおひとり様用を選びましたが、十分な量です。「玉子焼き」は温かいうちにいただきたいので、ビールを飲みながら一気にいただいてしまいましたが、フワフワな「玉子焼き」でありながら箸で更に半分にして持ち上げても形の崩れ無いしっかりした「玉子焼き」で、程良い甘さと出汁の旨味(?)がとても美味しいです。


美味しい料理が続き、「そら豆の塩茹で」がまだまだ残っているので、季節の日本酒から特別純米生「四季桜・花の宴」という栃木県の地酒と「鴨ロース」(おひとり様用ではなく通常サイズ)をいただきます。

運ばれてきた「鴨ロース」には白髪葱が添えられていましたが、柔らかくて美味しい鴨肉だったことから、葱を巻かずにそのままいただきました。そら豆と鴨肉という美味しい料理をいただいていると、ついついお酒も進んでしまい、「そら豆の塩茹で」もまだ残っていることから普通の本醸造「四季桜」をいただきます。

後からいただいた本醸造「四季桜」は、先にいただいた特別純米生「四季桜」に比べて口当たりがまろやかで飲み易く、個人的には本醸造の方が好みにフィットするかな?という感じです。


美味しい料理とお酒をいただきながらのんびりしていると、いつの間にか店内は満席に近い状態になっていて、「これから伺います。」といった予約の電話もポツポツと掛かってきているようなので、蕎麦をお願いします。

いただいた「もりそば」は細めで喉越しの良い「上品な蕎麦」という印象で、スルスルっと気持ち良く喉を通り過ぎていきます。蕎麦汁は、カツオ出汁の効いた、どちらかというとやや辛めの蕎麦汁で、蕎麦が大人しいこともあって蕎麦よりも蕎麦汁の方が印象に残ったかもしれません。


今回、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・しながわ翁』さんは、お店を出る時に明るい声で「ありがとうございました!。」とみんなが声を出してくれるなど接客のレベルが高く、中でも接客に当たっていた花番さん(男性)の丁寧で親切な心づかいがとても気持ちの良いお蕎麦屋さんでした。

また、蕎麦前を楽しみながら憩いの一時を過すためにお蕎麦屋さんへ足を運んでいる者からすると、蕎麦だけではなく、お酒と肴を美味しくいいただけるお店をどうしても求めてしまいますが、こちらの『手打そば・しながわ翁』さんは花番さんの接客も、そして料理とお酒の美味しさも申し分なく、一人ホッと一息ついて蕎麦前を楽しむことの出来るお蕎麦屋さんと思います。

ごちそうさまでした。



最新の画像もっと見る