以前から一度行きたいと思っていた横浜・三吉橋『小嶋屋』さんを訪れました。
お昼前の開店直後ということもあって待つことを覚悟していましたが、テーブル席こそ埋まっていたものの、待つことも無く相席用の大きなテーブル席に着くことが出来ました。
今日はお酒をいただくつもりが無かったことから、まず「辛味大根おろしそば」、「鴨せいろ」(うちの奥さん)、「もり」(娘)を注文しましたが、やはり、ノンアルコールであっても一品料理はいただこうと思い、「穴子の天ぷら」と「厚焼き玉子」を追加でお願いしました。
まず運ばれてきた「穴子の天ぷら」はふっくらフワフワで、荒塩でいただくととても美味しく、個人的な好みによりますが、お蕎麦屋さんでいただいた「穴子の天ぷら」第1位かもしれません。
う~ん、やはりお酒を頼めば良かったかな・・・。
他のお客さん、みんな飲んでるし。
次に登場したのは「厚焼き玉子」。玉子焼は甘さなど好みの分かれる料理と思いますが、『小嶋屋』さんの「厚焼き玉子」はどちらかというと甘い玉子焼で、うちの奥さんは『室町砂場』さんの「玉子焼き」の方が好みのようですが、個人的には『小嶋屋』さんのような甘い玉子焼きの方が好みです。
う~ん、やはりお酒を頼めば良かったかな・・・。
宮城県の地酒「日高見」があるし。
そして最後に出てきた「辛味大根おろしそば」。
少々固めの印象ですが、涙が出そうな程辛い辛味大根と絡めていただくととても美味しいです。もちろん、辛味大根を絡めず普通に蕎麦汁を付けて食べても美味しいです。
なお、「鴨せいろ」をいただいたうちの奥さんも満足だったようです。
今日は4人掛けのテーブル席が埋まっていたため最初は相席用の大きなテーブル席に着きましたが、4人掛けのテーブル席が空いた時、「良かったらどうぞ。」と移動を進めてくれた、一人元気にキビキビと忙しそうに動き回っていた女の子の働き振りと対応がとても好印象で、清潔感の漂うお店の雰囲気と併せてなかなか気持ちの良いお店でした。
今日いただいた天ぷらは「穴子の天ぷら」でしたが、以前、違う天ぷらのメニューをインターネット上で見たことがあるので、もしかすると季節によって天ぷらの具材が変わるのかもしれません。
具材の変わる天ぷらを食べながら、静かに美味しいお酒を飲むことができるなんて、これもまた「大人な贅沢」なのかもしれません。また今度、季節が変わった頃に公共交通機関を利用して訪れてみようと思います。
そうそう、どこのお店にもある蕎麦の「薬味」。
多くはワサビやネギ、大根おろしかと思いますが、『小嶋屋』さんのネギは崩れていて、箸でつまむと羽毛のようにフワフワふんわりしています。
ネギはまな板で切ってそのままの形で出てくるのが普通かもしれませんが、おそらく『小嶋屋』さんでは切ったネギを一旦ザルなどに入れ、箸を使ってバラバラにほぐしてネギ臭さと味を飛ばしてから薬味皿にそっと盛り付けているのではないかと思います。なので、ネギだけをつまんで食べてみても、辛くも臭くも無く、美味しく食べることが出来るのではないかと思います。
まぁ、見た訳ではありませんが、そんな心づかいの感じられるお店でした。
ごちそうさまでした。美味しかったです。