蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『鷹匠@下町・根津』さんの朝営業でいただく「焼きみそ」

2015-05-01 07:55:00 | 東京23区(文京区)

昨年のゴールデンウィークは、「一度は訪れてみたい神奈川のお蕎麦屋さん巡り」をテーマに神奈川県内のお蕎麦屋さんをいくつか訪れてみましたが、今年は「下町のお蕎麦屋さんを飲み歩く」をテーマに東京都内のお蕎麦屋さんをいくつか巡ってみようと思います。

ということで、連休中ではありますがカレンダー上は平日の金曜日、いつも通勤で使用している朝6時過ぎの電車で「谷根千」の一角、「根津」にある『手打ちそば 根津・鷹匠』さんへと向かいました。

訪れた『手打ちそば 根津・鷹匠』さんは朝営業(7:30~9:30)のあるお蕎麦屋さんで、お蕎麦屋さんの朝営業がどのようなものなのか、ぜひ一度、平日の朝に訪れてみたいと思っていたお蕎麦屋さんです。


そして朝8時前、少々ドキドキしながら暖簾を2つ潜って店内に入ってみると、先客の姿は無く、「カウンターでも座敷でもどちらでもどうぞ。」と案内されたので、座敷席に着かせていただくことにしました。


板の間の座敷席に着いてカードケースのメニューを眺め、念のため料理とお酒は朝でも大丈夫か確認した後に、鳥取県の地酒「純米吟醸なかだれ・鷹勇」と一緒に「焼きみそ」と「盛り合わせ」をお願いします。


お酒と料理を待っている間に店内を眺めてみると、板の間には大きめのテーブル席が3つ用意されていますが、箸は各テーブルとも2つずつ置かれていて、詰め込まずにゆったり座れるよう配慮されています。


また、各テーブルには「焙炉」(ほいろ)という小さな箱が置かれていて、板海苔と島根板ワカメを焙っていただくことが出来るようになっていましたが、今回はパスです。


店内や焙炉を興味津々に眺めていると「鷹勇」が運ばれてきて、続いて「焼きみそ」も運ばれてきます。
早速、こんがり焼けた「焼きみそ」をいただいてみると、甘辛具合も適当で、ネギと蕎麦の実が入っているのかツブツブ感の感じられる食感も良く、お酒が進んでしまう美味しい「焼きみそ」でした。


「焼きみそ」の写真を撮っている間に運ばれてきた「盛り合わせ」は、玉子焼・板わさ・漬物・フキ煮・味噌・ジャコ・ワカメの盛り合わせ(かな?)で、玉子焼にしても味噌にしても、そしてワカメにしても一つ一つがしっかり味付けされた立派な一品になっていて、酒の肴には十分な内容でした。


さて、まだまだ時間には余裕がありますが、この後の予定もあることから蕎麦をお願いします。

蕎麦は二八と田舎の2種類があり、お願いすると合い盛りにしてもらえるという話も聞きますが、お願いも確認もせず、基本の二八蕎麦をいただくことにします。

いただいた二八蕎麦の蕎麦汁は、それだけを舐めてみると冷えた辛汁ですが、蕎麦に絡めていただくと辛さは感じられず、腰のしっかりした蕎麦を美味しく引き立てているように思います。また、蕎麦は細打ちとのことですがやや太目という印象で、程良い歯応えと風味が心地良い、どちらかというと喉越しを楽しむというより噛んで楽しむといった感じの美味しい蕎麦でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打ちそば 根津・鷹匠』さんは、あまり見掛けない(というより見掛けたことの無い)朝営業のあるお蕎麦屋さんということで、その朝営業がどのような物なのか楽しみではありましたが、50分間ほど滞在した時間に訪れるお客さんは一人もおらず、また、花番さんもフロアに顔を出すことはほとんど無く、ただただピアノの音色が流れる静かな店内を独り占めしている状態でした。

しかし、だからと言ってそのような状況に緊張することもソワソワ落ち着かないことも無く、一人朝からのんびり純米吟醸酒をいただきながら憩うことのできるお蕎麦屋さんで、とっても贅沢な一時を過ごさせていただいたという満足感に浸ることが出来ました。

また、お店は男性の花番さんと料理を担当している店主らしき女性(名刺に書かれている店主名が女性だったのでこの方が店主かな?)の2名で営んでいるようでしたが、途中からその女性が蕎麦湯や美味しい蕎麦茶を運んできてくれたりするなど接客に当たってくれましたが、一つ一つの接客におもてなしの心が感じられる気持ちの良い接客で、気分良くお店を出ることが出来ました。

ごちそうさまでした。


なお、今日は朝早くから行動しているため時間も早く、タップリ時間があることから、東京の下町を散策しながらいくつかのお蕎麦屋さんをはしごしてみようと思います。では移動です。



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